Hardnutのブログ -58ページ目

バカの壁、アホの壁

和歌山のイルカ漁を題材にした映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞ドキュメンタリー賞を受賞したことに賛否両論がでている。

30年以上前、東伊豆の稲取だったか河津の漁港で同じようなイルカの追い込み漁を偶然見る機会があった。漁港の堤防内の海水がイルカの血で真っ赤に染まるほどでグロテスクというか、壮絶と云うか、とにかく凄かった。しかし、むかしから続いている漁だと聞いて、「へぇ、日本国内でイルカが食べられていたなんて知らなかった」という程度の感想だったと思う。


例の日本の捕鯨船を攻撃して"ビック・ビジネス"にしているシーシェパードという団体もそうだけれど、彼らは彼らの基準で、知能程度の高くて愛くるしいクジラを殺して食べるのは悪で、彼らはその悪をやっつける正義の味方と思っているのだから、食文化だの歴史だのと云ったところで理解し合える訳はない。まして、あの活動で年間2億円もの寄付金があつまるとなると、止められない止まらない、だ。

世の中にはいろいろなモノを食べる人たちがいて、一方にゲテモノと写っても他方にはご馳走と捉えていることはままあるけれど、分かり合えないのはしょうがない。


アフリカでボランティア活動をしていて、その活動費にあてる浄財を仰ぐため、春は4,5,6月、秋には9,10,11月と云うふうに、北海道から沖縄まで全国津々浦々、毎日各地の文化センターだったり公民館などで講演とアフリカの楽器奏者も取り込んでイベント行脚するような人たちもいるようだけれど、日本で浄財を募ってアフリカで貧民窟の人たちを支援してます、ストリート・チルドレンを助けていますというのは、彼らの正義だからそれはそれで「いいんじゃないですか」ということかな。


筒井康隆が先月「アホの壁」という新書本を出した。読んでないからどう云う内容かしらないが、「バカの壁」同様、どんなに話し合っても理解しあえない部分は理解できないということをいっているのだろうか。




皇太子殿下、ケニアでの予定

インターネットも日々進化していて、アフリカのテレビ・ニュース(動画)をまとめて観られるサイトがある。

http://www.africast.tv/


皇太子殿下が到着したガーナでは、どんなニュースになっているかと思い観てみたが何も放送されていなかった。

皇太子殿下は、明日10日夕刻にケニアへ到着して、11日には大使公邸で32名の在留邦人に接見(皇室の高位の方が公的に臣民に会うのをこう云うのだそうだ)され、そのメインの顔ぶれは協力隊員とのこと。

日本人学校の訪問予定などもあるらしい。

12日の晩は、かつて米国の映画俳優ウィリアム・ホールデンが一時別荘として所有していたこともある、NanyukiのMt.Kenya Safari Clubを貸切にしてお泊まりだそうだ。

ケニアの雨季は例年だと3月末か4月初めに始まるのが普通だけれで、今年は季節はずれの大雨がこの時期に続いており、ケニア山の北のSamburi,Ishioloあたりでは橋が流されて死者も出てるとのことなので、皇太子は当然空軍のヘリコプターでNanyukiへ行かれるのだろう。

13日はケニア人との接見とのこと。その中にワキウリやダグラス・ワンジルも入っている。


それにしても、ケニアのニュースは本当に代わり映えしない。

日本の政治のニュースも似たような状況かな。

アフリカの小規模農家のこと

云われれば「あぁ、そうか」と納得することだけど、南アフリカには一般のアフリカ人の農家がなかった。むかしは白人に土地を取り上げられて、彼らはホームランドへ押し込められていたから農地は基本的に所有できなかった。最近は自分で土地を耕す人もいるけれど彼らの農業は何とも心もとない。

タンザニアも社会主義運動で国に土地を取りあげられ、所有ではなく「99年間の借地契約」で使用権が保障されている。

ケニアは植民地時代に平坦な土地は白人が占有して、アフリカ人はケニア山やアバディア山地の山麓の「Reserve」へ追いやられ、そこで1ヘクタール程度の土地を耕し、トウモロコシ・豆類・ジャガイモなどの食糧作物とコーヒーなどの換金作物を生産していた。家畜は牛・ヤギが一般的でミルクも販売する。


貧しくて農薬や化学肥料などを購入できない場合が多く、当然「無農薬」や「有機栽培」になってしまう。

そういった農村を訪れる先進国からの訪問者は、わが意を得たりとばかり有機農業を勧め、それを「売り」にするようにそそのかす。


彼らの場合、どうしようもない結果として「有機農業」になってしまっている場合が多いが、「有機農業のススメ」が彼らの助けになるとは思わない。

なかなか面白いと思うサイトがある。日本農薬工業会と云うところのサイトwww.jcpa.or.jp/ で、Q&A「農薬なしでの農業」というのがあるので、アフリカの農業を思う人に一読をお薦めする。

似たようなサイトで、群馬県食品安全情報センターというところのサイトhttp://www.pref.gunma.jp/shokukaigi/index.html にある「農薬使用理解促進事業」をご参考にされたい。

日本のプロの農家は正しく安全な農薬などの使用量をわきまえて収量を最大にする努力をし、安易に「有機」に飛びつかない。


これとは直接関係ないけれど、面白い本を見つけた。浅川芳裕著「日本は世界第5位の農業大国-大嘘だらけの食糧自給率」講談社+α新書。最近、テリー伊藤が米粉倶楽部とかいうFood Action NipponのCMをやっていて、今日の朝日新聞には全面広告が載っている。誰が背後にいて何を目的にこれを仕掛けているのかがよく見える。こちらは日本の小規模農家のはなし。