アフリカ パースペクティブ
日本国内の政治状況がどうなっているかなどと云うことは、他国の人たちにはまず知る由もないように、アフリカのいろいろな国のそれぞれの国内政治状況などがどうなっているのかなどと云うことは、日本の一般のメディアからは知ることができないのは当然のことだろう。
インターネットで関わりのあるアフリカのいくつかの国のニュースを折々チェックしているが、まず変わり映えしないニュースばかりだ。
ケニアのニュースは、2007年末の総選挙後の騒乱のハーグの国際刑事法廷(ICC)の調停が続き、昨日から国連のパンギムン事務総長がカンパラへ乗り込んでICC Review Conferenceというのを開いているが、キバキ派とオディンガ派のいがみ合いはエンドレスのままと言うような話。
このほかで、ケニアで20年来ずっとニュースになっていいて、まったく訳が分からないのが憲法改正の国民投票の話で、政府改正案などが何度も提出されは喧々諤々、じゃこの箇所を訂正してこっちも修正して、、ということを延々と続けている。20年前の民主化の動きに合わせて、腐敗の根源は強大な権限が大統領に集中しているからだということで、大統領の権限を分散させるためには憲法改正だということになってそのウダウダがここまで続いている。8月4日には国民投票と言ってているけれど、たぶん延期延期で実施されないだろう。
もうひとつ、これも10月の国民投票で分離独立が決定し来年1月からアフリカ53番目の新生国となる南スーダン共和国の話で、独立はほぼ確実なので国際機関・各国政府がインフラ整備などの援助に乗り出すための話がすでに始まっているらしく、ケニアを舞台にフィクサーみたいなのが暗躍を始めているらしい。
そのほか、南アフリカ・タンザニア・マラウィ・・・、たいしたニュースはないですね。
アフリカから目を離して、韓国のニュースでずっと注目をしているのが田中宇の国際ニュース解説「韓国軍艦沈没事件」で、当初から、これは米海軍潜水艦による誤爆でそれを北朝鮮の仕業にしていると云うもので、これは、ありそうで面白い。
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ここしばらくの状況を魚釣りにたとえると、
折々にいろいろな仕掛けをあちらへ仕込み、こちらで沈めておくということをしていたら、3月ころからアタリが感じられるようになっていて、それとは別に、竿を手に様子を窺っていた4月、ここぞと思ったポイントに渾身の一投を繰り出したらガツンというアタリがあり、それからは根気強くじっくりとリールを巻き上げ続け、そして5月末になってクジラのようなとんでもない大物を釣り上げることができた、ということだろうか。
日本の政治事情とは関係のない、こちら独自の5月末決着はキチンとつけた。
そして、また次の手を繰り出して、仕込みを続けて行く。
南アフリカの運輸・港湾労働者のストは先週木曜日にようやく決着したけれど、ほとんどの事業所で労働者たちは、翌金曜日一日も休んで月曜日から仕事を再開しようということになって、今日あたりから少しづつモノが動き始めたらしい。ストライキの期間中、世界の船会社はダーバンやケープタウンに船をつけても荷役ができないからと配船を停止しており、ストが解決しても通常の業務ができるようになるにはまだ時間がかかる。頭が痛い。
ケニアからは、Madaraka Day Greetings などというメールが届いた。
Madaraka Dayというのは「共和国成立記念日」と訳され、1963年12月12日に独立し翌年の6月1日から新独立政府のもとでも共和国が発足したのを記念して旗日にしている。だから、明日6月1日、ケニアは旗日。
ケニアのラム肉、北海道のラム肉
英国が東アフリカで植民地政策を開始したとき、気候良好で水の豊富なナイロビに植民地政府を設置した。
それから北のケニア山へ向かって英国から入植者を連れて来て主にコーヒー園の開発を奨励した。ナイロビからケニア山麓へ続くこの一帯は「Central Highland」といわれるようになった。
さらに、ナイロビから西へ、リフトバレーとよばれる大地溝帯を越えて行きつく先が、フラミンゴで世界的に有名なナクル湖があり、このあたりから北へ南へ、そして西へと地味豊かな大地が広がり、植民地時代黎明期にはここにも多くの英国人が入植し、こちらはいろいろな穀物、畜産飼料作物、標高の高いところでは紅茶などが栽培されたりし、こちらは「While Highland」と呼ばれてるようになった。
ナクルから西へクルマで一時間ほどいったところにMoloという地名の小さな町があり、牧畜が盛んな一帯の中心地となっている。
ずいぶんと昔のことだが、かつて英国人が所有したていたと思われるカントリースタイルの小じんまりとした古いホテルに宿泊したことがあり、6月だっか7月だったかの寒い時期で、ダイニングルームでは暖炉の前のテーブルで、当地の名物「Molo Ram(ラム肉)」のシチューをいただいた。
現地の人たちが大好きなヤギ肉の料理Nyama Choma(グリルで焼いたもの) やNyama Chamusha(トマト・玉ねぎとごった煮)ではなく、あっさりとした「ラム・シチュー」で、洗練された味に感動した記憶があり、以後、あれ以上のラムをアフリカで食べることはできなかった。
北海道では、春先に生まれこの時期はまだ授乳期の子羊を食べることができる。ミルク・ラムといわれ、前述の札幌・宮の森のラ・サンテでこのラムづくしが食べられる。
白アスパラの温かい前菜に続いて、メインはこのミルク・ラムを堪能しが、たぶん、ラム肉で感動したのはあのMolo Ram以来ではなかったか。
「愚者は食べ物を語り、賢者は旅を語る(蒙古古諺)」を、ある文豪は、「ならば、私は愚かな旅人でいよう」と云ったそうだ。
食べ物の話はもうやめて、目の前のハチャメチャに専心しよう。