ケニア政府の新年度国家予算
忙しさのせいにして、この更新はずっとサボリ続けてしまった。
米国に本社があり世界中に支店を構える会計事務所のケニア支社から、昨日発表されたケニア政府の新年度の国家予算の解説がメールで届いた。
ケニア政府の会計年度は7月-6月で、今月が年度末となり、毎年いまごろに大蔵大臣が新年度の予算を国会に提示することになっていて、今年は、きのう、初代大統領の息子のUhuru Kenyatta大蔵大臣が、国会議事堂到着時に大きな国旗のエンブレムの付いたアタッシュケースを報道関係者へ見せてポーズをとり、その後、国会での発表というお決まり儀式を行った。
この儀式の模様は毎年テレビ・ラジオで生中継され、翌日の新聞各紙はいろいろな論評を加える。
で、ケニアあたりだと、国家予算というのはどのくらいの額になるのかと云うと、ことしはこれまでで最高額で一兆ケニアシリングに迫る高度成長誘導予算なんだそうだ。金額は997Billion Kenya Shillingsで日本円に換算すると、1兆4500億円ということになる。
2-3年前のトヨタの経常利益額を思い起こしていただきたい。トヨタの総売り上げではなく、経常利益額である。
南アを除くサブサハラでは、石油資源のある資源ナイジェリアよりはずっと劣るものの、それでも「経済大国」といわれるケニアの国家予算でもその程度なのだ。
そのな国家予算発表の日は大統領にとっても一年中で大事な日だけれど、ケニアの報道では、昨日の朝、大統領は閣議を招集して各大臣に指示を出して、独立後初のケースだそうだが、その後本人は大蔵大臣の国会での予算発表は欠席して南アフリカへ向けて出発したそうだ。もちろんW杯の公式開会式へ出席するためということだそうだ。
その南アからの知人のメールによると、いよいよ現地は盛り上がっているらしい。
新聞の番組欄によると、初戦の南アvsメキシコは今晩NHKで中継されるらいしが、解説だかなんだかに「自分探し」のウザ男が出るとのこと。不快になるから止めてほしい。
W杯観戦 弾丸ツアー0泊4日
いよいよW杯キックオフまで、あと一週間となった。
「えっ ! そんなのあるの?」と云うような話をきいたので、さっそくインターネットで検索してみた。
キーワードは 「W杯観戦 弾丸ツアー 0泊4日」。
確かにヒットした。さっと見た感じでは、0泊4日の強行軍で行くのに、ツアーの価格が40万円以上なので売れ行き不振なんだそうだ。
でも、面白いことを考える人たちがいるもんだ。
W杯とは直接関係ないけれど、南ア経済について詳しい説明をつけているサイトを見つけた。
「南アフリカ資源関連株投資」というキーワードで検索すると、野村証券の投信商品説明のサイトへアクセスでき、さすがに民間の証券会社だけに南ア経済について詳しい説明がされている。
南アの経済を興味がある人にはお勧めかもし知れない。
南アフリカの格差社会
南アのニュースを見ていたら、久々にマンデラのニュースが載っていて、彼がエドモンド・ツツ主教、カーター元米大統領などに呼び掛けてつくった「The Elders」という賢人会があり、南アフリカ各地で続く小規模な暴動を憂いていると云うような記事だった。
暴動のほとんどは、既得権を守ろうとする南アの一般のアフリカ人たちと、少しでも豊かな生活を求めて近隣諸国から流入してきて南ア労働者の労働協約に縛られず安価な労働力を提供する移民たちの対立が原因となっているものだ。
南アフリカの、労働組合に加盟する一般の労働者の給料は、2-3年前のドル換算の日給で7ドル/日前後だったので、たぶん、いまでは10ドル/日程度まで上昇しているのではないだろうか。
1日10ドルという日給は、中国沿岸部やタイ・バンコク近郊の工場労働者よりも高給で、南ア近隣の、たとえ仕事があっても1日2ドルも稼げない国の人たちには南アで職を得ることはあこがれであり夢となるのは理解できるし、しかも、南ア政府はそう云う近隣諸国からの移民を受け入れる政策をとっいてる。
アバルトヘイトがなくなって、アフリカ人が政権運営の中枢を占めるようになり、企業でも経営を担当するようになって南アフリカの一般労働者の質とコストがどう云うものなのかを認識して、結果として「ストばかりで働かない自国の労働者に嫌気をさして外部からの安価な労働力を導入しようとしている」という方針を打ち出しているように勘繰ってしまう。そんなバカなと一蹴されそうだけれど、これはなかなか理解してもらえないけど、そういうことは十分あり得るのだ。
今度の日曜日のNHKスペシャル「アフリカン・ドリーム 移民パワーが未来を変える」というのが放映されるようだけれど、そう云うことをフィーチャーするのだろうか。
2-3年前、ケニアの、主にキクユ族の連中が南アへ移り住んで、現地人の居住区でキヨスクを開いたり、マタツ(乗合バス)の会社を始めたりということで上手く商売を始めている人たちがいたけれど、なかには、南ア人に焼き打ちにあったりという話を聞いた。
南アは、白人vs黒人から、持てる黒人vs持たざる黒人の格差社会に移行中のようだ。