Hardnutのブログ -22ページ目

ラオスという国へ

急に思い立ってという訳ではなく、それなりに仕込んでおいた案件が動きだしそうなので、明日からラオスへ行くことになった。


ラオス国家観光庁のホームページには、「アンコールワットのような壮大な遺跡があるわけでなし。エメラルドグリーンの海が広がっているわけでもなし。タイのトムヤムクンのような名の知れた料理があるわけでもない。」と真摯に謙虚に説明している。

他のアジアの国と比べて日本では知名度も人気もイマイチのこの国が、なぜか英仏と米国の観光客には人気がある。


「人間」のことを英語で「Human Being」と云うけれど、「being」、つまり、何もせず「在る」だけの存在が大事なのに、なぜか多くの人たちは「動いていること」「活動していること」「何かを成す」ことにとらわれ、あくせくとした「Human Doing」だと云っていた人がいた。

何もないところで何もしないで過ごす時間は、Human Beingらしくていいかも知れない。

ここ以外の何処かへ

ハンガリー・ドイツから戻り、なんとも重たい感じの空気の中でぬるりと時間が過ぎていく。


パラダイム・シフトとは、当然と考えられていた認識・思想、価値観などが革命的にもしくは劇的に変化してしまうことで、やはりあの日にそれまでとはまったく違った風景が出現して、それ以前なら見向きもしなかった領域の本などをむさぼるように読みあさったり、それまでの悪しき慣例をぷっつりと断ってみたりということで、自身に起こったことはやはり内なるパラダイムシフトなのだ。


日本という国と日本人をいとおしく思うと同時に、救いようのないともいえる人たちの妄言愚行を見聞きしていると、ここ以外のどこかへ、ここ以外ならどこへでもとも思い、また日本を離れたいという願望が膨らんできて落ち着かなくなる。


そう思ったら、短期間でも日本を離れる算段を仕込んでみることだ。

ドイツ人たちが考える東電福島原発事故

南ドイツの秋の最大イベント、オクトーバーフェストは誰でも知っているけれど、5月中旬・下旬の春祭りは南部に限らずドイツ全土で、そして欧州全土でいろいろいなイベントが催され、欧州の人たちがいかに明るい日差しと暖かい気候を待ち望んでいたかがうかがわれる。

南ドイツ・ババリア(バイエルン)地方のレーゲンスブルグも、ドナウ河の中州に移動アミューズメントパークが出現し、観覧車などの各種施設と200を超える出店と屋台、さらに何か所も設けられている巨大ビアホールが営業をし、ババリア地方の伝統衣装をまとった老若男女があちこちで歓喜の嬌声をあげ、巨大ビアジョッキをあおりながら歓談する。平日の深夜におよんでもなお多くの人たちこの時を楽しんでいた。


一昨日の晩、その大騒ぎの中で知人たちといろいろな話をしたのだけれど、日本の震災の話と、特に原発への質問は多かった。

先にドイツ気象庁が解析したという福島原発事故の放射能分布図を公表しており、これは読売新聞などの日本のマスコミでも取り上げて、いかに日本政府・東電が情報を隠し、過小評価した結果しか発表していないかを批判する材料として使われていたようだけれど、ドイツ人たちはこう言ったデータを「真実」として受け取って「東京はすでに危険区域」という認識をしている人が多いという印象を受けた。

ただ、このドイツ気象庁のデータというものも、いくつかの実測値から作り上げたシミュレーションというものでちょっと過剰反応を示しているように思ったが、その真逆なのが日本政府の大本営発表で、こちらは無神経に「影響はない」を続ける。


アイスランドの火山噴火の影響で、昨日からドイツ北部のブレーメン空港とハンブルグ空港が閉鎖されたが、南部のミュンヘンはまだ落ち着いていてルフトハンザ成田行きはそのまま、予定通り出発した。しかし、離陸後すぐにアナウンスがあり、火山灰の影響を避けるため航路を変更するので予定より時間がかかり到着が遅れるということが知らされた。

座席前のモニターに現れるフライトインフォメーションで航跡を見ていたら、普通はフィンランド上空をシベリア北部に向かうのが、今回はモスクワの南をかすめる航路とを取っていた。確かに、これはアナウンス通りだけど、その航路はモンゴルのウランバートル上空で急に南に方角変更をし北京上空を通過、そので東へ向かいソウル上空から日本海を福井県上空を抜け東へ向かい、関東北部で直角に南へ機首をふってそのまま南下して成田上空を過ぎ一旦太平洋上空に出て、そこで旋回してUターンして成田へというコースをとった。

欧州からの航路は最短を取ればシベリア北部を頂点とする弧となり、シベリアから南下する曲線は、ウラジオストク上空から新潟へ南下し、茨城北部で成田進入路に入るのでそので南に折れるのだけれど、どうも福島原発に出来るだけ近づかないようにした結果があの航跡だったのではないかと勘繰った。

批判するとかと云うことでは全くないけれど、日本人以上に福島原発事故に敏感になっているドイツのルフトハンザだから、あの航跡はよく分かる。