愛すべき「Jua Kali」たち
「ケニアで中古車リサイクル」というWeb記事に目がとまった。
http://netplus.co.jp/ssbiz/_tanso/_ta090512_2html
日本からの中古車は人気があるが輸入されても中古部品がリサイクルされずに廃棄されるので、ある日本の会社がそれらをリサイクルする会社をケニアに設立するとのこと。
「ケニアでは、リサイクルがほとんど根付いておらず、適正な処分がなく廃車になる例が多い」というコメントでWeb記事を結んでいる。
ケニアには「Jua Kali」と呼ばれる人たちがいる。
Juaは「太陽」、Kaliは「厳しい」という意味で、灼熱の太陽に照らされながら炎天下でクルマの修理とか板金加工または木工加工・物売りなど自分でなんとか生計を立てて行こうとしている人たちで、英語では「Informal Sector」とか「Self Employment」などと呼ばれ、皆必死で頑張っているタフな人たちである。
アフリカのイメージは、「大いなる大自然」が一方にあり他方は「紛争・貧困・エイズ」などでこちらは貧しい子供達の写真を全面に掲げたお決まりのものだが、このタフで貪欲で時に小ズルイJua Kaliや中には優秀にヤツらもいるのがアフリカ人のマジョリティであることをもっと知ってほしいと思う。
そのJua Kaliたちは、古タイヤでサンダルを作り、空き缶は灯油ランプに加工したりしている。
部品だけでなく鉄板の最後の一片まで利用する(せざるを得ない)ケニアの人たちに、冒頭の会社は「リサイクルを何たるかを教えてやる」と意気込んで投資するのであるが、大丈夫だろうか。下品な言い方だが、ケツの毛までむしりとられるようなことにならなければよいが。
日本人の長寿は日本食によるもの?
ベルリンの壁崩壊以前の東西ベルリン時代、陸の孤島・西ベルリンには2店の日本食レストランしかなかったが現在は200店以上あるそうだ。そしてそのほとんどのお店のオーナー・料理人は韓国人・中国人・ベトナム人・タイ人・フィリピン人で日本人は少数派。
日本食が人気があり且つ他のレストランより高い客単価が期待できるからだろう。
とにかく日本食の人気は高い。
そして、外国人は日本人が世界一長寿なのは日本人の食べ物と食習慣によるものと信じている。
それは間違いではないだろうが、それだけで長寿になった訳ではないけれど、それがなかなか分かってもらえない。
外国人とこの話をするとき、日本食の美味しさと健康的な食材・食習慣を肯定したうえで、日本人長寿の本当の理由として次の2点を説明する。
ひとつは、健康に対する意識の高さ。それは一旦病気になった場合の医療費負担だったり、身内に面倒をかけたくない等々の理由はあるにせよ、とにかく皆さん健康志向の意識が高い。
そしてふたつめは、その健康志向の意識の高さを裏打ちできる一般の国民の医学知識のレベルの高さと基本的な学力・知力の高さ。
血圧・血糖値・尿酸値等は日本人以外の先進国の人たちも理解して日常の話題にするが、日本人の健康オタクとも言えるような人たちのレベルはそんものよりはるかに高度で驚かされる。いろいろな例を引き合いに出して上記2点を説明すると、日本人の長寿の秘訣は必ずしも日本食だけではないことを納得してもらえる。
「健康のためなら死んでもいい」と云うブラック・ジョークがあるけど、それも何となく理解してもらえる。。
『エチオピア絵日記』
岩波新書に『エチオピア絵日記』(松枝張[ひらく]著、1972年初版)というすこぶる面白い本がある。
著者は当時国立療養所東京病院の医師でエチオピアの中央医療研究所へ派遣されその間の諸々を書き著したもので、そのなかに認識できる病原体の大きさと平均寿命の話がある。いわく、
- 肉眼でも見える寄生虫はセンチメートルの単位で、この単位を研究しなければならない国は平均寿命50歳くらいで「開発途上国」。
- ミクロン単位の細菌を追いかけている国は「亜先進国」で平均寿命は60歳くらい。
- ミリミクロン単位のウィルス追究は「先進国」で平均寿命70歳。
- オングストローム単位のものを追究する国は分子顕微鏡の域まで達し平均寿命は80歳近くまで行く。
2-3日前の新聞にWHOが発表した「世界保健統計」の記事があり、世界国別平均寿命という記事があった。
2007年の時点で、日本人の平均寿命は83歳で堂々の世界一位。
オーストラリア・イタリアなどが82歳で続き、世界平均は71歳。世界最短はシェアレオネで41歳だと。
取引先のマラウィのマカダミアナッツ工場の生産部長ょやっていた女性で実に優秀に人物がいて、いろいろと技術指導などをして本人も頑張っていたけれど、昨年HIVで急死。享年36歳。優秀だっただけに残念。