言葉の記録  小6・1月 | YUKAのおもちゃ箱

YUKAのおもちゃ箱

ダウン症があるために筋力が弱い子供の運動機能の発達を促す遊具、
知育に役立つ手作りおもちゃ、言葉や数を理解するためのオリジナル教材の作り方、成長記録などをご紹介しています。

≪1月5日≫
…昨年の音楽会での歌を口ずさんでいました
有香「お母さん、音楽会終わったね」
母親「終わったね」
有香「私スキー(2月のスキー合宿)頑張る」
母親「そう」
有香「だから練習しよう」
母親「雪がないから無理よ」
有香「ここじゃない、北海道でよ」

母親「…」

≪1月5日≫
…デパートに盲導犬がいました
母親「有香ちゃん、盲導犬よ」
有香「私は猫がいい」
母親「盲導猫は無理よ」
有香「何で?」
母親「猫は気ままだから、無理」

 

≪1月6日≫
…2日ぐらいから風邪気味で、6日には寝てから激しく咳き込み、もどしました。トイレでもどしながら
有香「お父さんゲローこんな状態でもゲロー沖縄行きたい」

 

≪1月7日≫
…朝、ぎりぎりまで行くかやめるか悩みました。
父親「沖縄はいつでも行けるから、今回はやめようか」
有香「嫌、あきらめない」

 

ホテル日航アリビラ

 

姑と実家の母を連れて来ました。親孝行?の旅行です。

これほどの『あきらめない』という強い意志が勉強にも発揮できたらよいのですが真顔


≪1月8日≫
…有香の怖い話
有香「ある所にお寺がありました。お寺にはお化けがたくさんいました。数えられないほどいました」
祖母「どんなお化け」
有香「ろくろ首」
母親「ろくろ首って、どんなの?」
有香「首が伸びるねん」
母親の心の声 「知ってるんだ」
祖母「それから?」
有香「ばか猫」
母親の心の声 「そんなお化けもいるんだ」
父親「有香ちゃん、それ、化け猫じゃない?」

一同 笑い泣き笑い泣き笑い泣き


≪1月8日≫
…ホテルのベッドについて
有香「きのこの家や。ここが窓で…」

 

 
確かにマッシュルームのようでした。

 

≪1月9日≫
…朝方、少し熱がありました
有香「めまいがする」
母親「めまいってどんなん?」
有香「地面が少し震えて見える」
母親「それから?」
有香「お母さんが震えて見える」

母親「どんな感じ?」
有香「おばあちゃんが揺れて見える」

 

…しばらくしてから
有香「お腹がすいた~」


≪1月9日≫

…広告を見て

 ドコモの広告

有香「0円って書いてあるな?どういう意味?」
母親「通信費が高いのよ」 ←見当違いの返答
有香「0円っていうお金、無いな?」
母親「無いよ。払わなくて良いってことよ」

 

金種は、1円・5円・10円・50円・100円・500円・1000円・2000円・5000円・10000円
確かに0円硬貨はありません


≪1月9日≫
母親「沖縄で何が一番楽しかった?」
有香「イルカのショー」
母親「ショーの何が楽しいの?」
有香「(人の)真似をするところ。鳴いたね」


≪1月11日≫
…明日小学校で書き初めをします。墨汁をふると、空になっていました
母親「あっ」
有香「無いの?」
母親「うん」
有香「さぁーどうする?タコを連れて行こうか」

 

≪1月17日≫
…一緒にお料理をし、蒸し豚が出来ました。
母親「美味しそうね」
有香「食べたん?」
母親「美味しそうねって言ったのよ。食べてないよ」
有香「私は日本語通じないみたい」
母親「?」
有香「私は英語しか通じない」


母親「スープに牛乳を200CC入れて」
…有香が計量カップに牛乳を入れました
有香「ぴったり入れました」
知らない間に、200CCが分かっていて、きっちりと計ってくれました。

 

…母親がまな板でジャガイモを切り、有香がスープを混ぜていました。
有香「お母さん、キッチンのオーケストラや」
母親「何?」
有香「まな板たたいてトントントン、なべを混ぜてシャカシャカシャカ」
母親「それからどんな音があるの?」
有香「フライパンがジュージュージュー」
天才かもポーンと思ったら、歌だそうです。有香が歌ってくれました。

 

有香「大きくなったらコックさんになれるかな?」
母親「なれるんじゃない?」
有香「自分が食べるんじゃない、美味しいお料理を食べさせてあげたいの」


≪1月21日≫
…こども家庭センターの手前の横断歩道で、強い風に傘を取られそうになったことを思い出して
有香「飲み込まれそうになった」
父親「何に?空に?」
有香「違う、傘」
母親「傘に飲み込まれそうになったの?」
有香「そう」

強い風にあおられバタバタする傘の柄を、手で必死に押さえる様子を想像してください。


≪1月22日≫

 白毫の位置にあるほくろ

…映像を見て
有香「この人私と同じや。この人誰?」
母親「十一面(観世音菩薩)様よ」
有香「これからはテストの時、○○十一面って書くわ」

 

…有香の無理な要求に対して
父親「十一面様やって思ったら腹が立てへんな」

 

≪1月22日≫
…大きな水たまりを見て
有香「熊のおしっこや」
父親「…」

 

≪1月29日≫
…体育の授業で跳び箱をやっているそうです。
有香「皆はタッタッタ、パン、ピチョキ。私はタッタッタ、ピョン、ポテ。私だけぶんみたいになる」
母親「ぶんって何?」
有香「漢字の文よ」
母親「どういうこと?」
有香「点が頭で、一が手」
母親「交差している部分が足なん?」
有香「そう」
母親「自分でそう思ったの?お友だちに言われるの?」
有香「言われるよ~、あの子、文やってえーん

跳び箱を跳ぶ時、体が跳び箱の端にあたってこけて、文の字が寝ているような状態になるのだそうです (あくまでも有香の話なので、真偽は分かりません)。

 

≪1月28日≫
…有香がテレビの通販番組で掃除道具の紹介を熱心に見ていました。
父親「何見てるの?」


母親「さっきからずっと、スイブルスイーパーの紹介を見てる。何回も何回も繰り返して宣伝してるのよ」

 

…画面に電話番号がでました
有香「電話していい?」
父親「電話して何言うの?」
有香「レッドで」

 

…テレビ画面では赤と白のスイブルスイーパーが紹介されていました
母親「有香ちゃん、商品名を言わなければ、色だけ言っても分からないよ」

 

≪1月29日≫
…父親と母親で何時に出かけるか話し合っていました。
母親「何時に行く?」
父親「何時にしよう」

 

…しばらくしてから
有香「結局、何時に行くことになったん?」

「結局」みたいな難しい言葉も上手に使えるようになりました。
敬語や謙譲語なども使い分けるようになったので、もう、話し言葉に関する心配はほとんどありません。
これからは

①その言葉が、その場面にふさわしいか?

②誰かを傷つけないか?

などについて考えて、言葉を選べるように…親子共に気をつけたいと思っています。