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25年ぶりのNarzissenfest"水仙祭"①昔の思い出 | 再びウィーンで暮らす (ameblo.jp)

 

Narzissenfest”水仙祭り”②祭り前日は面白いことがいっぱい! | 再びウィーンで暮らす (ameblo.jp)

 

Narzissenfest ③お祭り当日~オブジェを間近に見る時間 | 再びウィーンで暮らす (ameblo.jp)

 

Narzissenfest ④お祭り当日~湖に浮かぶオブジェ観覧と夕方の絶景 | 再びウィーンで暮らす (ameblo.jp)

 

2泊3日とは思えない程、様々な体験のできた今回の旅。
3日目の朝、目が覚めると、窓からは雪化粧した美しいダハシュタイン連山がくっきり見えました

 

有り合わせのものでも、やっぱりご飯を頂けるのが嬉しいですね。ホテルもいいけど、キッチン付きで自由に過ごせるのは、家に居るようで心地いいなあと改めて思います。

 

ダイニングからも山の景色がくっきり見えて気持ちいい

 

このコテージを管理しているサビーネさんが、会いに来てくれました。彼女は若いけれどやり手で、使わなくなった立派なお屋敷や別荘をリノベートして、レンタルする仕事を始め、今や30物件を抱えているそうです。

 
 

この地方の山の上の水仙の咲き乱れる草原のど真ん中にポツンと家があるそうで、結婚式のときの写真を見せてくれました。

 

わー、一面水仙の絨毯だわ❣️

 

お祭りの直前は、何度も何度も、オブジェを作る参加者の人々が訪ねてきて、水仙を摘ませてくれと、お願いされたそうです。

私たちは、完成した水仙のオブジェだけを見て、きれいだなあと思いますが、そのためには、気が遠くなるほどの水仙を摘む作業が必要で、人海戦術で皆さん一生懸命探して集めているんだなあと、そのご苦労が少しわかりました。

 

彼女はライオンズクラブの一員なので、王冠のオブジェのお手伝いをしたそうです。

 

宿が本当に快適だったことをお伝えしたら、有難いことに、今日はゲストが来ないので、夕方まで使って頂いていいですよと、嬉しいオファーを受け、お言葉に甘えて、そうさせて頂くことにしました。

 

まずは、水仙の咲く草原にちょっぴりお散歩へ

 

Loser山の先にある”Blaa Alm”へ

 
実は冬にスキーで来た時に、一日クロスカントリースキーに訪れた場所でした

 

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この雪原が水仙の群生地だったとは!

しかも、25年前の写真を見返したら、前日、ミス水仙娘のお披露目が行われた草原の写真がまさに、Blaa Almでした(笑)
 
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↑25年前の写真

 

↓今回訪れた時の写真。

ちょっと方向がずれてますが、山の形はまさに一緒

この写真の右端の方にHütteがあって、そこでイベントが行われてたんですね。

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クロスカントリーでここに来た時には、全く思い出せませんでした!

でも、不思議なご縁を感じます

 

今は水仙はほとんど摘まれ、もう終わりかけ、

代わって黄色いお花の絨毯が広がっていました

 


ここも冬にクロカンで滑った記憶がくっきり。

少しだけ斜度があるのですが、その斜度が怖くて、思いっきり転びました(笑)

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写真が残ってる

 

同じ場所に違う季節に訪れると、新鮮な驚きがあります🌟

 

 

 

 

水仙もまだ残っていました

日本の水仙と、ちょっと種類が違います

この星型の水仙、可憐で大好き

 

 

絶滅しないように、地域をあげて、水仙の保護と保全のために、独立した協会が特別な景観の手入れと水仙の保護に取り組んでいるそうです。

摘み取ることは水仙に害を与えるものではなくて、むしろ生殖を促進させるそう!

その意味でも、水仙祭りは水仙の為にも有益なお祭りなのですね。

 

この景色を独り占めして、ちょっぴりここでピクニック

 

ポットに入れたワインとチップスを頂きながらこの景色をじっくり味わいました


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冬もここで一服しました。見える山が同じでも、景色がまるで違いますね。
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同じ椅子に座って、同じ景色を違った季節に眺めてる
 
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木陰でLoserを眺めながらちょっぴり瞑想・・・。大自然と一体になって静かに過ごす時間は最高!

 

 

 

 

 

残り少ない水仙のなかでも、元気そうな子を摘んで、少しお土産に自宅に持って帰ることに。

やっとスカ~っと晴れ渡り、この景色を独り占め!

 

放し飼いの牛が近づいてきました

私の水仙に興味津々ラブラブラブラブ

食べたいんでしょうけれど、ごめんね。
これはあげられないのよ・・・。

 

 

なんて穏やかで可愛らしい子牛でしょう。

 

 

どこを見ても、癒される景色が続きます

 

Blaa Alm のヒュッテは、今日はお休みでしたが、ここの水道水を頂いて、ティッシュに水を湿らせて、水仙をくるんで、宿にもどりました
 

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おそらく、25年前はこのHütteのお庭で盛大にイベントがおこなわれたのでしょうね。全く記憶から消えているびっくりびっくり

 

 

途中パン屋さんで買い物をして、宿のお庭で軽くランチを頂きました。

ここからも、遠くにLoserが見えています

ずっと真冬の寒さだったので、初めて気持ちよく外で食事ができて幸せ~💛

 

居心地よくて、まだまだここに居たかったけれど、ウイーンまで3時間かかるし、雲行きも怪しくなってきたので、夕方には宿に別れを告げました

 

Altausseeを出たところで、またまたオブジェを発見!

フクロウの花嫁さんが立っているじゃありませんかラブラブ

これはご挨拶してから帰ろう!

ということで車を降りてもう一度じっくりご対面

 

後ろ姿もなんて可愛いのかしら💗

ここはこの地域でとても有名なお菓子屋さんの駐車場
きっと製作者と深いつながりがあるのでしょう
 
お祭りに、このお菓子屋さんも出展していたのに、通り過ぎてしまい、お祭りの帰り道に立ち寄ったら、今年の水仙祭りの文字の入ったレブクーヘン(クッキーの一種)は完売していて、記念にこちらを買いました
 

 

幅15cm 程あるので、それなりに存在感あります

 
水仙のデコレーションと共に
"Grüße aus dem Ausserland"と書かれています
Ausserlandというのは、Bad Aussee Altaussee Grundlseeを含むこのあたりの地域をさします
Ausserlandからこんにちは!といった感じでしょうかね。
我が家にとっては、大切な水仙祭りの思い出の品
食べずに飾っておきましょう
 
 
レブクーヘンとは蜂蜜・香辛料、またはオレンジ・レモンの皮(オレンジピール・レモンピール)やナッツ類を用いて作ったケーキの一種
 
このお店は、昔ながらの工法をかたくなに守り、大量生産せずに、材料にもこだわって作り続けているそうです。
HPはこちらです

 

 

ウイーンのアパートに戻って、さっそく草原に咲いていた花と共に水仙を花瓶に活けました
ほのかに香りもあって、それが楽しかったお祭りの記憶を呼び起こします

暑い日がつづいたので、あっという間に水仙は枯れてしまいました。

今年の水仙祭りは、真冬の寒さでしたが、製作するにあたっては、水仙が長持ちしてくれて、作りやすかったことでしょう。
 

最後に、宿の管理会社のサビーネさんから聞いたとても興味深いお話しをシェアします

 

毎年、春の訪れは早い時も遅い時もあるけれど、自分の家の周りの水仙は、必ず5月16日に開花するそうです!ほかのお花は気温に左右されるので、年によって開花の時期が違っても、水仙だけはどんな気候であっても必ず同じ日に開花するなんて、不思議ですよね。

 

水仙祭りが毎年ほぼ、5月の終わりの週あたりに行われ、確実にその頃には花が咲き、遅すぎることも早すぎることもないのは、水仙のそんな習性によるところが大きいのかもしれませんね。

 

どの地域のどの水仙も5月16日に咲くわけではないけれど、少なくとも、この地域に咲く水仙さんたちは、お祭りと共に生きているので、さりげなく、お祭りに協力するべく、開花する日を決めているかもしれないなあ~などと、私の妄想は膨らみます(笑)

 

25年ぶりに訪れたNarzissenfest(水仙祭り)

 

規模は大きくなり、観光客の為のイベントも増えたけれど、根底に流れる哲学は変わることなく、受け継がれているように感じました。

 

祭りを通して、人々が交流を楽しみ

地域に自生する大切な恵み(水仙)を頂きながら

水仙を慈しみつつ

オブジェに形を変えた水仙を愛で

観光客の方たちも巻き込んで

祭りに関わったすべての人々が

オブジェからなんとも言えない

幸せなエナジーを受け取れる

 

なんと素敵なお祭りでしょう!

 

このお祭りが途絶えることなく、続いていくことを心から願い、水仙祭りのメインレポートを終わりにします。

 

尚、後2記事、水仙祭りに関連して書きたいことがあるので、もう少しこのシリーズは続きます

 

一つは、民族衣装のお話し

もう一つは宿泊したコテージのお話しです

 

今日も最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました!