オペラ座の怪人をカウンセラーの視点で考察してみました。前編 | アダルトチルドレンを完全に卒業する唯一の方法 父親から愛されなかったあなたへ

アダルトチルドレンを完全に卒業する唯一の方法 父親から愛されなかったあなたへ

アダルトチルドレン専門カウンセラー大堀亮造のブログ 「父性の問題」「お父さんとの関係」を解決することでアダルトチルドレンが根本改善できることを解説しています。

アダルトチルドレン専門カウンセラー 
父性カウンセリングの専門家 大堀 亮造です。

私の天命は、三人娘の父親としての体験を活かしながら、お父さんに愛されなかったアダルトチルドレンの父親役として人生を応援して自立へと導くことです。お父さん役のできるカウンセラーNO.1を目指しています。

 

なぜ、アダルトチルドレン専門カウンセラーになったのか?
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劇団四季の「オペラ座の怪人」を妻と観に行ってきました。

 

 

 



映画版は観たことあって大方のストーリーは知ってましたが、芝居ははじめてでした。

ここからは、ネタバレを含むので、ストーリーを知りたくないという人は読まないでくださいね。



●あらすじ その1

1905年、パリ・オペラ座の舞台上。オペラハウスの所有物がオークションにかけられている。 車椅子の老人はその中の一つ、オルゴールに手を止める――。

さかのぼること半世紀、オペラ座の舞台では、オペラ『ハンニバル』のリハーサル中。
しかし華麗な舞台の外では"オペラ座の怪人"の仕業とされる謎めいた事件が続発していた。策を講じない支配人に腹を立てたプリマドンナのカルロッタは、オペラに出演しないと言い出す。

急遽代役に選ばれたのはコーラスガールのクリスティーヌ・ダーエ。
亡き父の贈り物"音楽の天使"にレッスンを受けたという素晴らしい歌声を披露し、舞台は大成功をおさめる。

そんなクリスティーヌをひときわ熱いまなざしで見つめる青年がいた。
ラウル・シャニュイ子爵は、美しく成長した幼なじみのクリスティーヌの楽屋を訪れる。

その夜、クリスティーヌは楽屋から忽然と姿を消した。
クリスティーヌの前に"音楽の天使"が現れ、オペラ座の地下に広がる神秘的な湖を進み、彼の隠れ家へと連れ去ったのだった。

"音楽の天使"を名乗って夜ごと彼女に歌を教えていたのは、愛するクリスティーヌをプリマドンナに仕立て上げ、自分の音楽を歌わせたいと願う"オペラ座の怪人"だったのだ――





心理的にポイントになるのは、クリスティーヌが幼いときに父親を亡くしており、父親への未完了な気持ち、未練を抱えていること。父親的なものに惹かれる素養があったということです。

いわゆるファザコンです。

ファザコンとは、ファーザー・コンプレックスを略した和製英語であり、父親に対する強い愛着や依存心・執着心を持つ状態を言います。

エレクトラ・コンプレックスだと解説している人もいますが、それは違うと思います。娘が父親への愛情により、母親に嫉妬するのがエレクトラコンプレックスですが、この話ではそもそも愛情を奪い合う母親役がいませんから。



そんなクリスティーヌの前に現れるのが「音楽の天使」だとクリスティーヌが思い込んでいる「声」です。

最初のうちは、まだクリスティーヌは「声」だけで、姿かたち=正体を観ていないのです。

父親が生前に「私が死んだら,お前のもとに“音楽の天使”をつかわせよう」と約束してくれたので、オペラ座の怪人の「声」のことを「音楽の天使」だと勘違いしてしまうのです。



オペラ座の怪人には天才的な音楽の才能があり、クリスティーヌに歌のレッスンをすることで主役に抜擢させます。

「教える」という行為は父性的であり、尊敬する音楽の先生という立場を利用して、オペラ座の怪人はクリスティーヌを自分好みの女性に育て上げようとするのです。

しかし、オペラ座の怪人は、クリスティーヌの幸せや成長のためではなく、あくまでも自分の音楽を自分のためだけにクリスティーヌに歌わせたいという自己中心的な欲求を満たそうとします。

自分のエゴのためではなく、弟子を成長させるため、自立させるために教えるのが「父性」なのですが、オペラ座の怪人はそうではありません。

岡田式AC判別法でいう50%なのです。

※岡田式AC判別法についてはこちらをご覧ください


この話は、実はアダルトチルドレンのカウンセリングをしていてよくあるパターンなのです。

「僕が教えてあげるよ」と父親的な雰囲気で近づいてきた年配の男性に対して、「父親のような雰囲気だから」と頼るようになり、心を許していくと、いきなり肉体的関係を求められて幻滅する、冷めてしまうというパターンです。

何かを教えようとして近づいてくる年配のおじさんに女性は気をつけないといけません!50%の人が多いからです。

インナーチャイルドが父親的なものを求めていることによって、男性を見る目が歪んでしまうからです。

恋愛を意識しはじめると、父親と娘、師匠と弟子、先生と生徒として成り立っていた上下関係が破綻していきます。なぜなら、父親と娘はセックスしませんからね。

恋愛関係は対等な関係が求められるので、上下関係が崩れた時点で違和感になってしまうのです。

クリスティーヌがプリマドンナの代役として活躍した夜、幼馴染みの青年貴族ラウルというイケメンの恋敵が現れることにより、オペラ座の怪人は激しく嫉妬し、その醜い本性を表していきます。

父親的な音楽の先生という立場から一転し、ストーカー&殺人鬼という立場になってしまうのです。



クリスティーヌは最初、「声」の主の顔を観たことがなかったのに、父親的なものを感じてオペラ座の怪人の音楽に惹かれてしまい、禁断の恋へと発展しそうになります。

ところが、岡田式AC判別法でいう100%の父性のある青年、ラウルが現れたことにより、現実的な世界に引き戻され、「オペラ座の怪人はヤバい人だ!」と気づきます。


アダルトチルドレンの女性が、父性のあるまともな男性と関わることで回復するのはよくあることです。

ここでいう父性とは責任をとる力、人を指導する力のことです。ラウルは有能で、現実的な劇場の持ち主ですからね。

クリスティーヌの成長という視点でみると、ラウルと出会うことで、今まで受け入れられなかった「父親の死」を受け入れることができた。そして、オペラ座の怪人と決別することで、幼かった父親への依存が終わったとも言えます。

実際に、父親との問題を解消することで、彼氏とうまくいくのはカウンセリングをしていてよくあるパターンです。



「オペラ座の怪人」はフランスの作家ガストン・ルルーによって1909年に発表された小説ですが、元祖ストーカーの話なのではないでしょうか?

オペラ座の怪人は、見世物小屋で醜い顔を「バケモノ」として晒され、母親にも愛させることなく幼少期を過ごしたという話が出てきます。

自分の存在を世間に認めさせてやる!

自分を苦しめた世間に復讐してやる!

という「憎しみによる復讐」がオペラ座の怪人の行動のモチベーションになっています。




●あらすじ その2

オペラ座の怪人は,自分の隠れ家でもあるオペラ座の地下室にクリスティーヌを連れ去り幽閉しようとする。クリスティーヌは,仮面で顔を隠した怪人の正体が「音楽の天使」であることをここで知ることになる。

 

仮面に隠れている姿が気になるクリスティーヌは,怪人の背後から仮面を剥がし,怪人の素顔を目にして驚愕し,恐怖に怯えた。この世のものとは思えないほど醜い顔…それゆえ,生まれた時から母親にも愛されず,あらゆる人にあらゆる場所で虐げられてきたという悲惨で物哀しい怪人の過去が,仮面の下に隠されていた。

オペラ座では,歌姫カルロッタを主役とする新しい舞台の準備が進んでいた。そこへ怪人から支配人に,「新しい舞台の主役はクリスティーヌに。然もなければ,恐ろしいことが起きる」という手紙が届く。怒った支配人は怪人の要望を聞き入れず,カルロッタに主役を演じさせる。すると,公演中にカルロッタの歌声がヒキガエルの声に変わり,さらに大道具のスタッフが縄で首を絞められ,天井から吊るされた死体が舞台上に晒される。

 

怪人の恐ろしさを目の当たりにしたクリスティーヌは,ラウルと共に屋上に逃げ,そこでラウルにオペラ座の怪人の正体を打ち明ける。ラウルは,「怪人から君を守る」とクリスティーヌに約束する。

 

この話を屋上の片隅で密かに聞いていたオペラ座の怪人は,自分への宣戦布告と捉え,惹かれ合う二人に嫉妬し,怒り狂ってさらなる事件を起こすことになってゆく…。



オペラ座の怪人はクリスティーヌを誘拐し、自分の花嫁になることを強要します。


オペラ座の怪人にとって、クリスティーヌは自分の音楽の才能を理解し、自分を尊敬してくれる唯一の女性なのです。

そんなクリスティーヌを愛したオペラ座の怪人は、クリスティーヌを自分だけのものに独占しようとします。


母親や家族から愛されたことがない怪人は、愛し方を知らない「愛着障害」とも言えるでしょう。

 

現代では「自己愛性パーソナリティ障害」と診断されるかもしれません。



自分に自信のない劣等感の強い男性ほど、女性を束縛します。

「どこに言っていたんだ?」

「誰と会っていたんだ?」

「俺以外と親しくすることは許さん!」

などなど嫉妬心は劣等感とセットです。



クリスティーヌは怪人の仮面を剥がして見てはいけない素顔を見てしまいます。

見てはいけないものを見てしまうというストーリーはお馴染みですね。

鶴の恩返し、黄泉の国でのイザナミを見てしまうなどなど


勘の鋭い女性に隠し立てはできません。

仮面の下の本性を見られた怪人は取り乱してしまいます。



クリスティーヌは無意識的にオペラ座の怪人に父親を求めていましたが、オペラ座の怪人は無意識的にクリスティーヌに母親を求めていたのです。


これは現実的によくある、うまくいかない恋愛パターンそのものです。


・無意識的に父親を求めている若い女性がキャバクラでおじさん達の話し相手をする

・無意識的に母親を求めている男性がキャバクラで若い女性に話を聴いてもらう

深い部分のお互いのニーズがマッチしないのでなかなか心が満たされません。




後編へ続く

 

 

 

 

あなたは次の10項目にいくつ当てはまっていますか?

 

1. 父親との関係が悪かった。母親から父親の悪口をさんざん聞かされてきた

 

2.父親から興味・関心をもって話しかけられたことがない。父親とまともな会話をしたことがない

 

3.小さい頃から、親よりも自分の方が大人だと思っていた

 

4. 「NO」と断ることができないため、理不尽な要求に従ってしまう

 

5.どうせ自分の気持ちなんて誰も分かってくれないと思っている

 

6.自分には価値がない、自分は必要のない存在だと思っている

 

7.頑張り過ぎ、やり過ぎとよく言われる。休むことができない。一体いつまでがんばればいいんだろうか?と思っている

 

8.ずっと溜め込んできた親への恐怖、怒り、恨み、罪悪感を解放したい

 

9.何が異常で、何が普通なのか?自分の意見や基準がないのでわからない

 

10.自分がお店に入ったり、列に並んだりした途端、なぜだか急に人が増える

 


「あっ!まさに私のことだ!」と思ったのではないでしょうか?


5つ以上当てはまったあなたはアダルトチルドレンの部分を抱えています。 

 


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