2023年3月第4週株式投資日誌 | 初心者大家のブログ

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2011年に2棟のマンションを買って2015年、55歳で早期リタイア。こよなく愛する福岡のこと、愚痴めいた経済コラムも書いてます。

今週の日経ヘイキンズさん、先週末比52円高の2万7385円とわずかですが上昇しました。前週から海外勢がバリュー株を中心に売り越したのに対して、国内の個人投資家が買い向った結果のようで。

 

 

しかし、やってくれましたなあ、クレディ・スイスはん。何がヤバイって、破綻して株式価値をゼロにせずに、AT1債を無価値としたこと。一部債権者が怒っているのだとか。

 

 

 

AT1債という言葉は知らなかったけど、ググると、CoCo債(偶発転換社債)のことね。なら聞いたことあります。

 

 

クレディ・スイスのCoCo債、なぜ価値を失ったのか

 

>偶発転換社債(CoCo債)は「その他ティア1債」(AT1債)としても知られ、手りゅう弾が付いた高利回り投資と表現されることが多い。UBSグループによるクレディ・スイス・グループ買収では170億ドル(約2兆2400億円)規模のCoCo債で手りゅう弾が放たれた。これは欧州債務危機を契機にCoCo債が誕生した際の理念に沿ったものだ。

 

手りゅう弾付きてw

 

ではなぜ怒っているのか。

 

>通常の減損処理のシナリオでは、AT1債で損失が生じる前に株主が最初に痛手を受ける。これはクレディ・スイスも先週の投資家向けプレゼンテーションで言及していた。しかし政府が仲介した今回の合意では、クレディ・スイスの株主が30億フラン相当のUBS株を受け取ることになっている。

>一部のAT1債保有者は同行の資本構造でCoCo債が株式より上にくる序列が考慮されなかったため猛反発した。

 

クレディ・スイスの株主って、もしかして追加出資を拒否してクレディ・スイス経営危機の引き金を引いた筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクも含まれてんのかねえ。だとしたら、スイス当局の「特別な配慮」もわからないでもないな。国際問題に発展しかねないし。

 

しかし、欧州債務危機が生んだCoCo債がさらなる危機を生むという、因果応報ぶりには笑えますな(笑えない)。