2023年3月第3週歴史は韻踏む定期株式投資日誌 | 初心者大家のブログ

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2011年に2棟のマンションを買って2015年、55歳で早期リタイア。こよなく愛する福岡のこと、愚痴めいた経済コラムも書いてます。

今週の日経ヘイキンズさん、先週末比810円安の2万7333円と大幅に下落しました。私の含み損?この2カ月で減った分の半分は戻しましたが、何か。

 

株価下落の原因を作ったのがSVB(シリコンバレー銀行)の破綻。このニュースに最初に接したとき、「なんだ、シリコンバレーの脆弱なスタートアップに投資してた銀行が潰れたのか」と思ってしまったのですが、その逆で、スタートアップが預金していて(預かり資産総額の57%)、SVBが運用していた債券が金融引き締めで急落、米国連邦預金保険公社(FDIC)が保護する預金上限額である1口座当たり25万ドルを超えて預けていたスタートアップがスマホを使って引き出したのが原因だとか。「ツイッターで破綻した初めての銀行」なんて言われてるし(´・ω・`) ちなみにSVBの資産規模(29兆円)は日本の大手地銀グル-プくらい。

 

歴史は繰り返さないが韻を踏む。

 

何度かこのブログでも引用しているマーク・トゥエインの言葉ですが、今回もそんな感じ。リーマン・ショックのときは、信用度の低い住宅ローン(サブプライムローン)を(薄めて)組み入れた債券を大半の金融機関が買っていたのが、仏BNPパリバ傘下のミューチャル・ファンドが解約を凍結したのがきっかけで、ベア・スターンズやリーマンブラザーズ証券に飛び火したのが原因でした。当時もITバブル崩壊を受けて金融緩和でミニバブルが発生していたのが遠因で、今回もコロナショック対策の金融緩和と財政拡大が背景にあります。

 

どなたかが指摘していましたが、昔の景気は在庫循環に左右されたのですが、ITの発達で在庫循環の波が小さくなり、代わりに不況は金融危機がきっかけになるようになりました。

 

しかも今回はスイスの金融大手クレディスイスに飛び火しちゃった。一応、同業のUBSが救済するみたいだけど。

 

翻って日本はどうか。日銀の含み損9兆円は置いておいて(置いておけないが)、気になるのが地域金融機関。

 

 

 

企業への貸出が少ない地方の方が預証率が高いうえ、臆病な金融機関の方が国債運用比率が高いからなあ。