二人太鼓3 | 法被衣(はっぴい)の和太鼓な生活

法被衣(はっぴい)の和太鼓な生活

和太鼓その他のあれやこれやを綴ってまいります。

二人太鼓の最後に八丈太鼓を練習しました。

 

チームでも始めた「入り」「上げ」「仕舞」をやりました。

 

八丈太鼓は上拍子と下拍子が1台の太鼓を叩く伝統系の太鼓です。

下拍子は4種類ありますが、上拍子はアドリブで叩きます。

 

上拍子から打ち始めますが、テンポや下拍子の種類は上拍子が決めます。

それを「入り」としています。

現地では「入り」という言葉は使っておりません。

 

上拍子が打ち始めたら下拍子はそれに合わせ、息が合ったところで上拍子が自由に打ち始めます。

 

しばらく打ったら「上げ」、いわゆるテンポアップします。

下拍子にわかりやすいようなフレーズを叩きます。

 

テンポアップしたらしばらく打ち、「仕舞」へ。

「仕舞」で演奏終了、上拍子と下拍子が同時にピタッと終わります。

「仕舞」のフレーズは特に決まっておらず、それぞれがフレーズを研究し、日頃の練習でお互いの仕舞いを理解しておきます。

そうも行かない時もありますが、上拍子は終わりをにおわせ、わかりやすい大袈裟なしぐさで終わりを下拍子に伝えます。

 

下拍子は上拍子の挙動をしっかり確認しながら打つ事が大切。

 

上拍子がどんな音を出したいのかを感じ取り、それに合わせます。

上拍子が繊細な音を出している時に、下拍子が一本調子の音出しをしているとせっかくの演奏が興の無いものになってしまします。

 

今回の2人練習は「黎明」のフレーズを使い、振りの練習を行う方法を伝えました。

「黎明」は全音符、二分音符、四分音符、八分音符、四分休符の基礎打ちパターンで構成されています。

「黎明」を打ちながら、右左の順にはとらわれず、手を回して打ったりポーズをとったりしながら自由に表現する事を試します。

 

そんな練習をしながら終了時間を迎えました。