①②と前置きが長くなりましたが…
私の汚部屋時代
子どもの頃は、お寺の本堂の何もないその空間が、体も心もゆったりと休ませてくれたものでした。
ところが、そんなモノの少ないスッキリとした空間の良さを知っていながら、若い頃の私は、とても散らかった汚部屋で暮らしていました…
雑貨が好き、100円ショップがとくに大好きで。
学生寮の狭い部屋にはどんどんとモノが増えていく始末…
しかも片づけるのは苦手なので、部屋はいつもごちゃごちゃ。恥ずかしくて友だちを呼ぶこともできず、寮の管理人さんに「こんな部屋は見たことがない!」とあきれられるほどでした。
それでも帰省して本堂を目にするたび、
「自分の家を本堂のようにスッキリさせたい」という思いが強くなっていきます…
転機が訪れる
転勤族のためわが家は引っ越しが多いのですが、9年ほど前、アメリカから日本へと引っ越してきたときに、荷物が1ヶ月届かないというハプニングが勃発!
大慌てで最低限のモノだけをそろえ、なんとかやりくり。ところが、その1ヶ月が思いのほかラクで快適だったのです。
もうアメリカからの荷物は届かなくていい!!と思ったほど。
ここから、私のモノを減らす日常が始まりました。
たくさんのモノが家の中にあれば、その分管理は大変になります。自分に片づけの能力がない以上、解決するにはモノを減らすしかありませんでした。
とはいえ、いざ手放そうとすると、なかなかうまくいきません… 一度に大量のモノを手放すには、時間と気力が必要でした。
1日1捨てを考案!
そこで、ズボラな私でも無理なく続けられるよう、「1日1つだけ手放す」と、ハードルを一番低く設定しました。
1日1つだけだから、時間は1分もかからない。
レシート1枚だけの日があってもいい。調子がいいときは、大きいモノを手放せることも。
三日坊主の私でも、毎日続けることができ、少しずつモノが減るにつれ、暮らしも心もどんどんラクになっていくのが実感できました。
今の時代、便利そうなモノ、おしゃれになれそうなモノなど、魅力的なモノは山ほどあります。けれど、それらをたくさん持っているほど、心地よく暮らせるというわけではありません。
モノは本当に必要な適量があればいい。
モノを減らしたおかげで、1つひとつのモノをじっくりと味わい愛でる時間が生まれました。
モノを手放し、部屋が整うと心が整います。
心が整うと仕事が整い、結果的に時間とお金が貯まるようになりました。
モノが少ない「今」が1番幸せで、1番豊かさです。
モノを減らせば、家、日々の暮らし、人生が軽やかになります。心地よい暮らしを始めるために、みなさんも1日1つ、手放していきませんか。