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ココロとカラダの調律師・パーソナルヨガトレーナーAyakoです
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前回は「サンスクリット語」に使われる
「デーヴァナーガリー文字」の
母音と母音記号について書かせていただきました。
今回は
「子音文字」
を紹介したいと思います。
(こちらは2020年10月27日の記事を加筆修正したものです)
デーヴァナーガリー文字の子音文字には
「喉音」
「口蓋音」
「反舌音」
「歯音」
「唇音」
という分類と、それぞれに
「無声無気音」
「無声有気音」
「有声無気音」
「有声有気音」
「鼻音」
があります。
「有気音」は発音に呼気をともない、
息漏れのような音がします。
寒い日に手に息を吹きかけてあたためるときのような
声にならない「ハー」というような音です。
それを母音の種類に合わせて出します。
例えば「カ」であれば
母音の口の形に合わせて「カハ」、
「コ」であれば同じく母音に合わせて
「コホ」となります。
「無気音」は有気音のような
息の音がない音です。
「喉音」(喉で出す音)
無声無気音 क ka カ
無声有気音 ख kha カハ
有声無気音 ग ga ガ
有声有気音 घ gha ガハ
鼻音 ङ ṅa ナ
「口蓋音」(舌が口蓋につく発音)
無声無気音 च ca チャ
無声有気音 छ cha チャハ
有声無気音 ज ja ジャ
有声有気音 झ jha ジャハ
鼻音 ञ ña ナ
「反舌音」(舌の先を反らせて上顎につける発音)
無声無気音 ट ṭa タ
無声有気音 ठ ṭha タハ
有声無気音 ड़ ḍa ダ
有声有気音 ढ ḍha ダハ
鼻音 ण ṇa ナ
「歯音」(舌が歯のうしろにつく発音)
無声無気音 त ta タ
無声有気音 थ tha タハ
有声無気音 द da ダ
有声有気音 ध dha ダハ
鼻音 न na ナ
「唇音」(唇を合わせて出す音)
無声無気音 प pa パ
無声有気音 फ pha パハ
有声無気音 ब ba バ
有声有気音 भ bha バハ
鼻音 म ma マ
さらに
「半母音」
「摩擦音」
「気音」
があります。
「半母音」
य ya ヤ
र ra ラ
ल la ラ
व va ヴァ(唇を噛む音ですが、音としてはほぼワに聞こえます)
「摩擦音」
श śa シャ
ष ṣa シャ(反舌音)
स sa サ
「気音」
ह ha ハ
さらに「結合文字」というのもあるのですが
それはまた別の機会に。
音の種類が日本語よりも多く
日本語にはない音も多いので
(「ザ行」や「ワ」の音など日本語にあるけれども
サンスクリット語にない音もありますが)
特に反舌音や有気音など
なかなか聞き分けるのが
難しい音が多いですね。
短母音と長母音の
「音の長さ」の聞き分けもですが、
舌の位置や息の違いによる
微妙な音の違いを聞き分けられる
インド人の耳すごいと思います。
だからこそ「口伝」で
正確に伝わってきたわけです。
音あってこそのサンスクリット語。
ヨーガを学ばれている方には
マントラを唱えたり
スートラを聞いたりする方も
多くいらっしゃると思います。
ぜひその音を耳からだけでなく
サンスクリット語を文字でも読めるように、
音とともにデーヴァナーガリー文字を
覚えていただければと思います。
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