こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
ココロとカラダの調律師・パーソナルヨガトレーナーAyakoです
今回はサンスクリット語で使われる
「デーヴァナーガリー文字」の
「子音」と「子音結合」について
お話ししたいと思います。
デーヴァナーガリー文字の子音文字については
こちらの記事で書かせていただきました。
↓↓↓
デーヴァナーガリー文字の子音文字は
それ単体では「短母音のa」が含まれます。
ということは「子音+母音」の音であって
「子音のみ」を示す文字ではないんですよね。
では子音のみはどうやってあらわすのでしょう?
それはですね、
「्(ハランタ)」
という「子音記号」をつけることで
「短母音aを含まない子音だけですよ」
ということをあらわします。
たとえば子音文字の「क(ka)」であれば
「्」をつけて
「क्」
とすることで
「k」だけを意味することになります。
日本語だとひらがなもカタカナも
文字自体にそれぞれの段の母音が含まれますから
実際の発音は母音が含まれない場合でも
子音だけをあらわすことができないんですが、
デーヴァナーガリー文字は子音文字に
記号をつけることで対応してるんですね。
そして英語なんかでよくある
「子音の音が続く」場合。
たとえば「try」なんかも「t」と「r」が
間に母音を含まずに続きます。
サンスクリット語にも子音が続く場合があって、
そんなときは連続する子音文字に
全部ハランタを付けるのではなく
「子音結合」
という形をとります。
子音結合にもいくつか形があります。
①垂直線をとってくっつける
前の文字の縦線をとって次の文字にくっつけます。
たとえば「ज्(j)」に「व(va)」の場合
「ज्(j)」+「व(va)」=「ज्व(jva)」
となります。
故長谷川先生は
「部屋の間の壁をとって一部屋にする」
と表現されてて
なるほどと思いました。
デーヴァナーガリー文字は
垂直線を持つ文字が多いので
このパターンが多いですし、
見た目的にもわかりやすいです。
②「र्(r)」の音を表す記号をつける
「र्(r)」他の文字をくっつける場合、
次に来る文字の上にクルッとした記号を付けます。
「र्(r)」+「व(va)」=「र्व(rva)」
となります。
③「र(ra)」の音を表す記号をつける
「र(ra)」の音が後ろで結合する前の文字に垂直線がある場合は
「ग्(g)」+「र(ra)」=「ग्र(gra」
と、前の文字の垂直線に斜めの線をつけて表します。
「र(ra)」の前に来る文字が「द्(d)」の場合は
「द्(d)」+「र(ra)」=「द्र(dra)」
「र(ra)」の前に来る文字が「ह्(h)」の場合は
「ह्(h)」+「र(ra)」=「ह्र(hra)」
「र(ra)」の前に来る文字が「ट्(ṭ)」の場合は
「ट्(ṭ)」+「र(ra)」=「ट्र(ṭra)」
となります。
「र(ra)」の音の表記はバリエーションが多いですね。
④垂直線の右側が除かれる
「क(k)」の場合は垂直線の右側に
飛び出てる部分を削ってくっつけます。
「क्(k)」+「य(ya)」=「क्य(kya)」
「क्(k)」+「त(ta)」=「क्त(kta)」
「क्त(kta)」に関してはもうひとつ書き方があるのですが、
残念ながら私のPC、スマホとも変換に出なかったので
こちらの写真貼っときますね。
これも「क्(k)」+「त(ta)」の音をあらわします。
⑤「त्(t)」+「त(ta)」の場合
「त्(t)」+「त(ta)」=「त्त(tta)」
ヨーガスートラの第1章第2番、
最も有名なフレーズである
「ヨーガハ チッダヴリッティ ニローダハ」
の「チッタ」は、この結合を用いて
「चित्त(citta)」
と書きます。
⑥縦に重ねる
横にくっつけるだけでなく縦にくっつけるバージョンもあります。
「ट्(ṭ)」+「ट्(ṭ)」=「ट्ट(ṭṭa))
「ङ्(ṅ)」+「ग(ga)」も縦に重ねるのですが
変換で「ङ्ग」しか出ないので
こちら画像粗いですが貼っておきます。
⑦特殊な子音結合文字
子音結合がそのままひとつの「文字」になっています。
「श्(ś)」+「र(ra)」=「श्र(śra)」
「क्(k)」+「ष(ṣa)」=「क्ष(kṣa)」
「त्(t)」+「र(ra)」=「त्र(tra)」
「श्(ś)」+「र(ra)」=「श्र(śra)」
「ज्(j)」+「ञ(ña)」=「ज्ञ(jña)」
「ज्ञ(jña)」は「ジニャーナヨガ」の
「ジニャ」なのですが、
実際には「j」はほとんど発音せず
「ニャ」と聞こえます。
現在、インド人は「ギャ」と発音する人が多く
「ギヤーナヨガ」と言われるようですが、
「ज्ञ」の文字の本来の発音に
「g」の音は含まれません。
もし「ギャ」と発音するのであれば
「ग्(g)」+「य(ya)」=「ग्य(gya)」
と表記されるはずです。
なので、古来のサンスクリット語の
表記と音に基づけば
「ギヤーナヨガ」というのは間違いで
最も近い音の表記は
「ニャーナヨガ」
になります。
⑧伝統的な結合文字
現在ではハランタをつけて書くことが多いそうなのですが、
垂直線がない文字でも次の文字にくっつけてるパターンです。
見た目的にめっちゃ強引な感じがします。
「द्(d)」+「य(ya)」=「द्य(dya)」
「द्(d)」+「ध(dha)」=「द्ध(ddha)」
「द्(d)」+「व(va)」=「द्व(dva)」
「ह्(h)」+「व(va)」=「ह्व(hva)」
「ह्(h)」+「य(ya)」=「ह्य(hya)」
隙あらば押し込む感といいますか
どこまでも圧縮される感がすごい。
サンスクリット語は文字の種類が
多いように感じますが、
確かに英語のアルファベットよりは
文字数は多いですけど
日本語のひらがなカタカナ漢字の
使い分けに比べれば
ずいぶん少ないと思います。
表意文字ではなく表音文字ですので
文字さえわかれば「読む」ことができます。
文字と音がわかれば
辞書を引くこともできますし、
ヨガなどで知っている単語を
サンスクリット語で読み書きできます。
そして1つ1つの音の読み方が固定されていて
読み間違いが起こりにくい言語です。
まずは僕に覚えようとしなくてもいいので
「文字」に親しんでください。
見慣れるととっても可愛い文字です。
私もまだスラスラとは読めないんですが、
これからデーヴァナーガリー文字を読める人が
増えるといいなという希望を込めて。
<ヨガアシュラムアーシャープロジェクト>
10月のヨガ寺子屋
<よくわかるヨガ哲学(第60回)>
日時:2020年10月31日(土)14:00~16:00(+αティータイム)
内容:ヨガ概論(対話式)
ヨガについてお話しさせていただきます。
主に生徒さんからの質問にお答えする形で進めます。
基本からわかりやすくお話ししますので
初心者の方も安心してご参加ください。
お持ち物:筆記用具
定員:5名(残席4名)
※スタジオでの開催ですが、オンライン参加もOKです。
※来店参加される方は手指の消毒とマスク着用をお願いします。
※状況が変わればオンラインのみの開催にさせていただく可能性もございます。
11月のヨガ寺子屋
<よくわかるヨガ哲学(第61回)>
日時:2020年11月28日(土)14:00~16:00(+αティータイム)
内容:ヨーガスートラ
ヨーガの経典である「ヨーガスートラ」の第1章を
原典のサンスクリット語から読み解いていきます。
基本からわかりやすくお話ししますので
初心者の方も安心してご参加ください。
お持ち物:筆記用具
定員:5名
<寺子屋共通>
●会費
ドネーション(自由カンパ)制
あなたが「この会にはこれだけの価値がある」と
思うものをシェア・寄付してください
※オンライン参加の方は、ドネーションは
郵送もしくは振込にて受付させていただきます
※振り込みいただける方には別途振込先をお伝えします
●連絡先/会場
ヨガスタジオハッピーハーモニー
メール: info@happyharmony.net
公式LINE: https://lin.ee/eAL7tHu
住所:大阪市北区天満2-8-4朝日プラザ天満橋103)
地下鉄・京阪天満橋駅(京阪13番出口)より徒歩約5分
地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅(8番出口)より徒歩約8分
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件名に「ヨガ寺子屋申し込み」とご記入いただき、
・お名前
・参加日
・当日連絡のつくお電話番号
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