コンピュータ入門第8回 | ハッピーコンピューティングのブログ

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東京都小平市の小さなプログラミング教室のブログです。

ずいぶん長い間「コンピュータ入門シリーズ」を放置していましたが

またコツコツ再開します。

前回までで「記憶装置」以外の部品が載っている3パターン計算機を作りました。

0+0=0

0+1=1

1+0=1

の3パターンを計算できるというものです。

 

で、これから記憶装置も登場させて、もっとコンピュータに近づけていきたいと思いますが

ひとまず前回までの計算機から離れて、「記憶装置」そのものをご説明します。

 

昨年10月に書いたコンピュータ入門第5回の記事では、こんな絵を書いてました。

 

 

このときの説明で 「いりぐちから入る電気のパターンによって、自由にでぐちに出る電気のパターンを決められるようになった」と書いてました。

たとえばこんな表ができます。

 

入口1入口2出口1
×××
×
×

 

 

さてこの「黒い箱」、もうひとつ進化しました。

ずばり「記憶」です。

 

入力のパターンによって出力のパターンが決まるだけでなく

「入力に関係なく、覚えておいたパターンを出力する」

という機能を持つことができるようになりました。

 

黒い箱のいりぐち1に電気が来ている時は

「いりぐち2の状態(電気が来ているか来ていないか)を記憶する」

このとき、目的は内部に記憶することですので、でぐち1からの出力は何でもいいことにします。

仮に、いりぐち2の状態がそのままでぐち1に出るということにしておきましょうか。

 

いりぐち1に電気が来ていないときは

「記憶をでぐち1に出力する」

という機能です。

このとき、いりぐち2の入力は影響しません。無視されます。

つまり

 

これがもっとも簡単な記憶装置。

電気が来ている状態と、電気が来ていない状態の2つの状態を記憶できます。

来ている状態を1、来ていない状態を0と呼ぶことにすれば

1と0の2つの数値を表すことができる装置です。

 

次回はこの記憶装置をもう少し進化させていきます。

つづく。