以前から私は「日本人は寿司は巻かない、包むんだ」と主張しているのですが、それはここオーストラリアでは寿司と言えば巻きずし、それもカリフォルニアロールのようなものが主流。もしかしたら海苔を内側に巻いているものが王道だ!と思っている人が居るのでは、という程。この海苔を内側に巻くと言う発想の転換のお陰で寿司は西洋圏でも人気になり、どこのスーパーマーケットでも買えるようになってありがたいことはありがたいのですが、しかしただ一つ残念なのは寿司屋さんの経営がほとんどが外国人であるという事。日本人のオーナーやシェフがいる所は2割くらいではないでしょうかね、、、とても残念。
これは海外に住む日系人に限らず日本人というのは商売下手なのだろうと思ったりします。自国のコンテンツがこれだけ人気があってもビジネスに繋げられない、他国の人に持っていかれてしまうのです、ほんと残念、皆さん頑張りましょう!
という事で私はワークショップ型で日本の料理を広めています。宣伝してはいないのですが口コミで仕事が入る様になり、先週はアボリジニ(先住民)の子供たちを集めてのイベントで手巻き寿司を作りました。
具は簡単に、ツナコーン、カニカマ&キュウリ、など誰でも食べられるもの。
衆にもよりますが4,50人の子供たちが参加します。
インドアビーチバレーボールをしながら、合間に調理実習みたいな感じです。
全ての材料がスーパーマーケットで揃うのはありがたい。
さて結果はというと大人気でした。慣れない手巻きでご飯をボロボロこぼしたりとしっちゃかめっちゃかにもなりましたが、しかしおいしい、おいしいと、そして楽しそうに食べてくれましたよ。
そして市の職員やボランティアの大人の人たちにも好評で、終わってから材料は何を揃えたらいいのか聞いてきてくれました。寿司と言えば買うもの、または巻きすを使って必死に巻くもの、と思っていたそうで、「こんなに簡単にできるなんて!それも海苔がパリパリでとってもフレッシュ~」と。そう!「”日本の家庭では”寿司は巻かない」という事を訴えてきました。
(もちろん海苔巻きやかっぱ巻きをご家庭で作る事もあるでしょうが、私は家庭で寿司を食べる場合には手巻き寿司が主流という事を伝えようとしておりますので、ご了承くださいませ)
ダーウィンでかなりの手巻き寿司ワークショップをこなしてきましたので、かなり自信もつきました。これからもっともっとたくさんの人に手巻き寿司をみんなで作って食べる楽しさとおいしさを味わってもらいたいと思いますよ。
仕事として広めたい方、またはボランティアをしたい方、是非ご連絡くださいませ。
追記;日本人はどうも「自国の文化を広めることは無償でやるべき」という考えがある様に思ったりしますが、それが実は他国に「日本コンテンツ」を奪われる原因ではないかと。仕事としてやれば熱心に、そして継続的にやりますからむしろ奨励すべきですよね。特に、折り紙や手巻き寿司など「誰でも出来る事」をビジネスにすることに対して抵抗があるように感じますね(ネット上で日本人から、折り紙教えてんの~、とバカにされることもありますが、何故自国の文化を卑下するのかと疑問に思います)日本人にとっては簡単な事でも外国の人から見たら凄い技術であり、望まれているのですからきちんと仕事として受けるようにしていますよ。皆さんも是非ご一緒にやりましょう!