私はフリーランスで色々な種類の仕事をしているのですが、そのうちの一つが障碍者の方々への折り紙やアクセサリー作りを教えるワークショップを運営することです。
アクセサリー作りの方はとても人気で、クラスに行くとケアラーさんも含めて3-40人がずらりと待っていてくれる時もあり圧倒されます。嬉しい限りです。しかし折り紙の方は難しいこともあり、ちょっと苦戦中。折り紙とは言っても紙を折ることに固執してはいけないと思い、最近では切ったり貼ったり(それでもやはり紙には固執、ここは譲れない)
そこで思い出したのが裸足の大将の山下清氏、彼は切り絵を使って美しくかつ独創的な絵を描き、高い評価を受けました。私のクライアントのなかにも軽い知的障害の人がいるので、これはいけるかも!と思って持っていきましたよ。
普段は折り紙には興味を示さないクライアントのうちの数人が興味を示してくれました。やはりアボリジニ(豪州の先住民族)の人たちでしたよ。彼らはホント皆アーティスト、色彩感覚が素晴らしい。最初に説明した時は「なんだこれ」と言う態度でしたが、色を積み重ねていくのが面白くなっていくようでした。クライアントさんの写真は載せられないのです、すみません。今度作品完成したら発表しますよ。
そしてケアラーさん達も一緒に参加してくれました。景色を描こうという事になって、太陽は黄色とオレンジ、それから山を描き出しましたが色が違う、緑の紙を渡していたのですが、茶色やオレンジに赤を使っています。
「山は何色ですか?」と聞いたら「それは難しい質問だ、、、、」と悩んでいらっしゃる。
(山は緑じゃないの??)
と思いつつ出身国を聞いたら、ブルンディとのこと。Burundiですよ 全然聞いたことが無い国名でした、いや今調べたら日本語ではブルンジ共和国、東アフリカにある小国でした。
確かにアフリカに緑の山はなさそう、そしてここ豪州のノーザンテリトリーにも山はなく、あるのはエアーズロックと言う岩のみ。そりゃ山の色に悩むはず訳です。
そこで近くにいたネパール人に聞くと
「うーん、茶色かな。しかし冬には雪で白くなるけどね」と。
おおお、緑じゃない!
今度は隣のインド人にきくと
「うーん、茶色かな。しかし冬には雪で白くなるけどね」と、まったく同じ答え。
山は緑と思っている人はここにはもしかして私だけ!??と。
いやスタッフにニュージーランドとかブータンの人もいるので誰か一人くらい「山の色は緑」と言うかも、今度聞いてみよう~っと。
というわけで、国際色豊かで楽しい。
そしていろんな宗教の人もいます。クリスマス明けに「クリスマスはどう過ごした?」と聞くと「もちろん行ったわよ」とのお返事がブルンジ人の彼女から。「あなたは教会に行ったの?」と聞かれたので「もちろん行ってませんよ
」と言うと大笑いされました。なんか私面白い事言ったかしら?とりあえず場が和んだので良かったですよ。
もちろんムスリムの人たちも多い。私の母校には最近バングラディシュ人の学生が多く、彼らがアルバイトにやってきています。ムスリムさん達とクリスマスの過ごし方に花開かせた後(いや実は全然盛り上がらなかったですけどね)、ウィグルの話になりました。最初はそんなディープな話はしたがらなかったですが、私が「ダーウィンに反対運動をしている人はいるの?」「デモはいつするの?」と「日程教えてくれたら参加するから知らせて」と聞くと、つもりに積もっていた弾圧の話や、それから国連が機能していないところまで話が進み意気投合
。いつかラジオでウィグル問題を話し合おうという事に。
私はウィグルでの人権弾圧について心痛めていたのですが、しかし私ができる事はないと思っていましたが、こういう形で応援することもできるのだなと実感しましたよ。特に「日本の総理大臣も中国のトップに対してウィグル問題を言及したが、いつものような恫喝はなかった。私達も声を上げましょう」と言うととても嬉しそうだったのが印象的です。
という事でムスリムさんのラジオゲストを調整中ですが、しかし今日は私が一人で話します。テーマは旭日旗問題、新年早々ディープな話題ですが、るべく明るい解決法を見つけていきたいと思いますよ。
<日本語ラジオようこそダーウィン>
今日は私が放送している日本語ラジオ、ようこそダーウィンの放送日です。
ダーウィン時間3時、日本時間は2:30から
こちらのサイトから聞くことができます。生放送のみ
質問や感想はこちらのツィッター Sachi Hirayama 当てにコメントしてくれたら、応えられるものは答えます。(しかし基本的に一人でやっているので全部は無理、予めご了承下さい) 聞きたいことがあったら事前にコメントくれるとありがたいです。
それではいつも読んでいただきありがとうございます。
やまの