シェアハウス体験記 引きこもりオージー 後編 | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

シェアハウス体験記 引きこもりオージー前編中編の続きです。

 

引きこもり気味だったアンソニーさんが、やっと退出していきました。。正直、出て行ってくれてよかった、という気持ち。他のハウスメイトからの苦情も多かったし、虫も多かった。私もほぼ限界でした。

 

朝起きたらいなく書置きのメモを残していなくなってました。メモには、「どうもありがとうございました。できる限り掃除しました、壁もsugar soapで磨いておきました。辛抱強く待ってくれてありがとう、感謝しています」とのこと。文面明るい感じがしたので、これから大丈夫だろうなという感じはうかがえましたので一安心。

 

さて、空っぽの部屋に行くと、、、、やはり臭い、ものすごく臭い。確かにきれいに掃除はされているけれど、ベッドを動かすとやはりそこにはお約束のピザの箱がピザピザピザ。。。。、アンソニーといえばピザピザ、もちろんピザの置き土産なしで去っていくはずがないですよ! いやほんとはピザのほかにも色々あったのですが、それはおいといて、とにかく掃除です。床を掃き、棚を拭き、重曹をまき散らしてモップをかけても匂いがします。ドアを開けるときに特にひどいなと思ったら、ドアの取っ手が匂うことに気が付き、掃除用スプレーをかけて拭きまくり。しかしまだ中に入ると、匂いが、、、そこで気が付いたのですが、匂いが部屋全体に染み込んでいているという事。これは一筋縄ではいかないと覚悟を決めました真顔

 

先ずドアと壁を拭き掃除。まんべんなく、壁から天井まで、そしてドアの蝶番も念入りに。それから棚に取り掛か有ります。棚は普通だったら表面だけ吹けばいいですが、取り除くべきは埃ではなく匂い滝汗、重力にとらわれず空気に乗って付着するはずですから、棚の上面、側面、それから奥までまんべんなく吹かなくてはならないわけですよ。拭きながら、宇宙飛行士の人たちが地上に帰ってきて重力を感じた、という話を思い出しましたね。私は逆に、『重力にとらわれてはならない!空気に接するところは全部拭くのだニヒヒ』と言い聞かせての掃除です。

 

そうそうなるともちろん拭かなくてはいけないのは天井。しかしこの日はここで力尽き、天井は翌日に回すことに。

 

二日目、先ず天井の拭き掃除。初めて天井へモップをかけましたわ。壁も二度目の拭き掃除。窓にもブラインドにも匂いが付いていましたので、拭き掃除。ドアも床も棚も鏡も拭き掃除。ドアは木製なので匂いが染み込んでいるようで、拭いた直後は良いですが時間がたつと匂ってくるので拭き掃除の繰り返し。これで二日目終わり、匂いは少し収まりましたが、まだまだ人が住める感じではない。

 

さて三日目、部屋は空っぽで一見きれいですが、しかしもわっとしますので、掃除の合間にお香をたき始めました。日本のお線香が沢山有ったので、燃やして部屋を燻します。線香の料が増え、ぼうぼうと燃やしますが匂いはそのまま。いやいや、匂いがしないところもあるのですが、やはり数か所匂いが残っているところが数か所あることに気が付きました。当初は部屋中に匂い充満していましたから随分と進歩ですね、成果が見えるのは嬉しい。さてクンクン嗅いでいると、ベット横のあたりから匂いが立ち上ってくる感じ。も、もしかしたらこの部屋にはアンソニーさんの生霊がいるんじゃないか?という疑いを持ち始めました。線香やろうそくを焚く様子はまるで、生霊退散の儀式のよう。そういえばアンソニーさん、家賃が払えなかったときや他のハウスメイトと折り合いが悪いときとかに、「もう出ていきます」「別のところを探します」「もう行くところは見つかったから」と言っていたのに、結局ずっと住み続けていたので、ここに住みたかったんでしょうね。何が気に入ったのかわからないが、住み心地は良かったのでしょう。私とも誰とも会話していませんでしたけど、、、、、という事でもしかしたら本格的に生霊いるかもしれないですから、「もう、あなたのいる場所はここではないのよ、家に帰りましょう」と声をかけて、手を合わせて拝んでおきましたので出て行ったことでしょう、、多分、、、笑い泣き

 

今は笑い話として書けますが、当時は必死。三日間一日中掃除しまくってまだ匂いがとれないなんておかしいよ。この三日間で、消臭スプレーボトルを2本半使い切り、それから家にあった使わない香水をふりかけまくり一本空になりました。香水にはアルコールが入っていますからね、香水で拭き掃除なんて初めてやりました。こんなところで役に立つなんて乙女のトキメキ、、、香水捨てなくてよかった。

 

結局、5日くらい掃除をし続けて、ようやく人が住めるような状態になりました。毎日毎日同居人のルーカスさん(仮名)に確認してもらって、「大分弱まりましたね」「もうそろそろ気にならないレベルになってきました」そしてついに、「自分はこれだったら大丈夫」とお墨付きをいただきました。ルーカスさんも毎日大変だったでしょうね、壁や棚をくんくん嗅いで確認してもらいましたから。そうそうルーカスさん、親切なことにも掃除手伝ってくれました。天井取り付けのファンの拭き掃除とか私では届かないところもあってやってくれたのです、助かりましたよ。

 

そのようなわけで皆さんのサポートもあり、ようやくようやくアンソニー&ピザ箱事件は解決したのでした。おしまい。

 

 

 

 

 

なんて、色々大変なこともあるシェアハウスですが、やはり面白いこともいっぱいあるのです。私は、日本人ほどシェアハウス運営に向いている人種はいないと思っていますので、今度シェアハウス運営の勧めを書きますね。需要があればサポートサービスもしようかと考えるくらい真剣でよ。

 

 

 

 

 

それではいつも読んでいただきありがとうございます。

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