「ちいろば先生」こと榎本保郎(えのもとやすろう)さんの

『教会づくり入門』を読みました☆

 

 

東垂水ルーテル教会さんでお借りしました。

ありがとうございますハートのバルーン

 

 

 

初版:昭和47年……1972年。

私が生まれる前ですねびっくり

 

当時は定価400円かあ……

復刻版は1,320円ですが、現在品切れのようです。

 

 

目次はお堅い感じがしますが、楽しいエッセイ感覚ですらすら読めます。

かつキリスト業界の在り方について、鋭い批判・提言もあり。

 

私が驚いたのは、現代日本のキリスト業界の問題点は、

初版の昭和47年から何も変わっていないらしいことです。

 

団塊世代が現役バリバリだった当時も。

少子高齢化云々と泣きごとを言っている今も。

教会の問題点=霊性の貧しさは何も改善されてないようです。

これは意外でした。

 

改善がない最大の理由は、当事者の自覚がないからだと思いました。

問題意識がない。

だから何もしない。

教会は老化する一方。

そりゃそうだ。

 

 

タイトルは「教会づくり入門」といってますが。

 

「教会」とはキリスト者が集まった組織のことだけでなく、

キリスト者ひとり一人が「教会」なわけですから。

 

キリストをかしらとする教会を本気で作りたいなら、

神父や牧師だけが奮闘すればいいというものでもないでしょう。

 

教会組織の末端の平信徒が、どんな信仰生活を送っているか。

教会組織の霊性・スピリチュアリティもそこにかかっていると思います。

 

特定のキリスト教会に所属するキリスト者も。

私のような無教会主義の野良キリスト者も。

ふだんの日常生活が信仰生活とイコールであるかという課題は同じはずです。

 

 

 

ちいろば先生のこの著書、また重版してほしいなあ。

重版されたら買います。

 

むずかしいことは何も言ってない、

平信徒でも読みやすい内容だから、

キリスト教会の必読書にしたらいいと思う。

 

しかし紙本の印刷経費がうなぎのぼり!!!な昨今ですゲロー

(マジで印刷・製本・輸送費等がめっちゃ高騰してます。

 私の自著の廉価版製本は実質不可能になりました)

 

紙媒体の重版がむずかしいなら、せめて電子書籍でも。

復刊元の教文館出版部さん、ぜひご検討よろしくです口笛

 

 

『教会づくり入門』で印象に残った個所から、一部分だけ抜粋します。

ルカ福音書13:8についてのお話です。

 

最初にルカ福音書の引用(青色)、

その後で榎本保郎さんの本文(緑色)です。

 

 

-------------------------------------

 

それから、イエスは次のたとえを話された。

「ある人がぶどう園にいちじくの木を植えておき、実を探しに来たが見つからなかった。

 

そこで、園丁に言った。

『もう三年もの間、このいちじくの木に実を探しに来ているのに、見つけたためしがない。

 切り倒してしまえ。なぜ、土地を無駄にしておくのか。』

 

園丁は答えた。

『ご主人様、今年もこのままにしておいてください。

 木の周りを掘って、肥やしをやってみます。

 もし来年実を結べばよし、それで駄目なら、切り倒してください。』」

 

新約聖書『ルカによる福音書』13章 6-9節

 

 

 
三年間実を求めてきた主人を失望させたいちぢくの木はだれでしょうか。
来る年も来る年も園丁に苦しい弁解をさせて来た者はだれでしょうか。
なぜわたしたちは「不妊の女」なのでしょうか。
けっきょくわたしたちの信仰が事実ではなく観念や思想にとどまっているからではないでしょうか。
いつの間にか喜びがなくなったまま、ただ教会員としてまじめにそのつとめを果たしているに過ぎないのではないでしょうか。
 
そこにわたしたちの無気力な、ことばだけが勇ましく語られるという形骸化した教会の問題があるのではないでしょうか。
 
このように、莫大な別帳会員をうんでいるという事実、また信仰の思想化、観念化による教会の無気力というわたしたちの教会の現状はなんとしても打ち破らなければならない事がらであります。
 
ではいったい、こうした問題はどこから起きてきたのでしょうか。
いろいろと考えられることと思いますが、けっきょく、わたしたちの信仰そのものに原因があるのではないかと思います。
その意味において、教会づくりはわたしたちひとりびとりにかかわるものであるとわたしは信じております。
 
(中略)……わたしたちにとって、信仰の基盤であるイエス・キリストがぼやけてくるとき、わたしたちの信仰生活は喜びを失い、精彩をなくしてしまうのではないでしょうか。
そして人間的なつごうやこの世の状態が何よりも尊ばれ、すべて信仰のわざがそれらに差しつかえない程度にしかなされないという沈滞ムードが生じてくるのではないでしょうか。
 
――榎本保郎著『教会づくり入門』73-75頁 (昭和47年版)
 
 
-------------------------------------
 
 
昭和47年から、教会問題の内容が何も変わってないってどういうことなんでしょう。
 
わたしたちの信仰が事実ではなく観念や思想にとどまっている
 
・ことばだけが勇ましく語られるという形骸化した教会
 
・信仰の思想化、観念化による教会の無気力
 
 
私が洗礼をうけた教会がまさにこのとおりでした。
私が教会を離脱した理由でもあります。
 
おそらく、2000年前に初代キリスト教会が誕生した当初から、
こういう問題は常に起こり続けてきたのだろうと思います。
 
その解決策を、教会組織に求めるのは難しいかもしれません。
 
問題提起をすると「人を裁いてはいけません」と言われる。
「教会は罪びとの集まりだから問題があって当然です」と開き直られる。
そして「人には誰にでも欠けがあるのですよ」とたしなめられる。
「どこの教会に行っても同じ事ですよ」とも言われる。
私はそう言われた。
 
現状を正当化するための言い訳は達者なんだよな。
聖書ベースの力強い自己弁護をすることには長けている。
 
だったらその聖書知識と口八丁を、
貧弱な霊性・スピリチュアリティを補う方向でいかせばいいのに。
 
 
私が占い業をしていた中で、確信したことの一つ。
 
・問題に気がつく人は、解決力がある人
 
解決力がなければ、そもそも問題に気がつかない。
問題を問題とすら認識できない。
 
だから何かに気がついたなら、まずは気がついた自分から始めることです。
 
キリスト者の場合は、まずイエス様に祈るところからスタートですね。
 
この件について、私は何をどうしましょうか?
私は何をすべきで、何をすべきではないのでしょうか?
このまま放置していいのか、一言だけ告げておくべきか?
この件をわざわざ私に気づかせてイエス様は、私がどうすることを望んでいるのでしょうか?
 
他人は変えられませんし、口出しする権利もない。
すべては神様とその人の問題です。
 
 
教会づくりはわたしたちひとりびとりにかかわるものであるとわたしは信じております。
 
そうなんですよね。
 
 
ただ、他人の問題だからと放置していいのか。(マタイ7章冒頭)
知った以上は何かなすべき責任があるのか。(エゼキエル33章前半)
どちらにすべきかはケースバイケースです。
だからそこを私はいつもイエス様に祈り尋ねています。
 
本音を言うと、預言者ヨナと同じく、面倒くさいことは回避したい性分です。
知らぬふりをするほうがぜったいラクです。
 
しかし私は不治の中二病をわずらっています。
無難を身上とする無為の聖人には全力プロテストです。
 
明らかにそこに見えている問題を無視することで、
間接的に共犯者になってしまうのがいやです。
 
水漏れ、ガス漏れを放置するのは正しいことだろうか?
ノーです。
自分で修理できないなら、専門業者さんを呼ぶなりして対応しないと。
適切な外部の助けを借りるのも、問題解決方法のひとつです。
 
「人には欠けがあるんです~」
「完璧な人はいないんです~」
「だからこのままでいいんです~」
と言い訳ばかりするのは、何もかも自分で解決しようとするからでしょう。
 
自分に解決できなくても、神様は解決できるのだから。
ひとまず神様に尋ねればいいのにと私は思ってます。
 
私は自分でできないことだらけなので、
いつも神様にキレちらかしながら何とかしてくれ~と祈ってます。
それで神様に怒られたことはありません。
むしろ神様に祈らず自力だけでやったことのほうが、
後から面倒なダメージを受けることが多いです。
 
 

……わたしたちにとって、
信仰の基盤であるイエス・キリストがぼやけてくるとき、
わたしたちの信仰生活は喜びを失い、
精彩をなくしてしまうのではないでしょうか。
 
 
今日も私たちに呼びかけ、先頭に立って導いてくれているイエス様。
イエス様が見えなくなっている私たちを憐れんでください。
イエス様の御声を正しく聞き、聞いたとおりにお従いできますように、
私たちの内なる聖霊様によって助け導いてください。
 
世界各地のキリスト者ひとり一人が、
主イエス・キリストに連なる枝として、
健やかな実を結ぶ教会としてそこにありますように。
 
主イエス・キリストの御名によって、お願いします。
アーメン
 
 
 
※記事中の聖句引用元『聖書 聖書協会共同訳』
 
 

 

↑最新のパワポ動画【アラビア語で味わう聖書のことば6】

 

***************************

 

↓聖書を読んで、神様ともっと仲良くなりましょう☆

実用★聖書リーディング入門』KAZ著
内容詳細・購入は → こちら(Amazon.co.jp)

 

 

↓アラビア語聖書のデボーション動画を始めました☆

 

 

***************************

※このブログのコメントは承認制です。
ブログチェックのタイミングにより、
コメントの反映・返信が2、3日後になる場合もあります。

 

***************************

 

 

■ イエスキリストの純粋な福音を知りたい人には、
 『キリスト教放送局 FEBC』をお勧めします。
↓最寄りの教会紹介、無料聖書通信講座があります。
www.febcjp.com
   
 
■ キリスト福音の動画は『日本CGNTV』がお勧めです。
  ↓「リビングライフ」で日替わり聖書黙想ガイドが視聴できます。
http://japan.cgntv.net/

 

 

■ ↓毎週日曜10時30分~礼拝ライブ配信&過去アーカイブもお薦め☆

■ イエスの十字架の死と復活について☆

 

■ 神と聖書についてがっつり書いた記事一覧&リンク↓
 
■ ↓KAZのホームページ/著書一覧