命の力・・・・。 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

つまづいても 犬たちとのエブリデイ

ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

先ほどの記事で 人間の赤ちゃん誕生のお話も書いたのですが お知らせしたようにわが家のハイネが昨日 出産をしました。

そして 男の子にアクシデントがあったと書いたのですが その事を書こうと思います。

本当は ちょっとグロいし 繁殖者としてこんな事をみんなに話すべきかどうかとも思いましたが やっぱり自分が覚えておくためにも書こうと思います。


実は 1頭目が生まれて1時間ほどしてから 次の陣痛がきました。

ハイネに付き添い 介添えをしていましたが 仔犬は袋が破れた状態で出てきたので 私はタオルで仔犬をそっとくるみ 陣痛に合わせて少しずつ引っ張りました。

身体が全部出て 後はへその緒と繋がっている胎盤を 注意しながら引っ張りました。

ここで無理に仔犬の身体を引っ張ると 柔らかい仔犬のお腹に負担がかかるので へその緒を掴み胎盤を出そうとしました。

そして タオルに仔犬をくるみ ♂ ♀ の確認をしようとお腹を見たら・・・・・・目

腸が出ていましたががん

なんで?! 私 気を付けてたけど 力が強すぎた汗

ものすごく驚いて へその緒を見ましたが まだ胎盤と繋がっている状態だったので 無理に力が加わったわけでは無いとわかりました。

そこで どこに穴が空いているのかを調べ ヘソのすぐ下から出ていることを確認しました。

こういう場合 むやみに元に戻そうとすると腸を傷つけてしまったり ばい菌がお腹に入ってしまうので 生理食塩水でジャカジャカと洗いながら 鉗子を使って少しずつ元に戻していきました。

そうすると 本当にヘソの下に5㍉ほどの切れ目があり 更に 生理食塩水をその切れ目から入れて中を洗いました。

同時に獣医さんに連絡し すぐに連れていくことにしました。

獣医さんも 私が電話で話した時には 引っ張ったときに裂けたのかと思ったらしいのですが 実際に傷口を見て そうではなく 元から穴が空いていたのだとわかったようです。

どうやら ヘルニアのひどいヤツで 本来ならヘルニアでも表面の皮膚はくっついて生まれるので成長していく段階で気が付くのですが この子の場合はなぜか 表面の皮膚もくっついていなかったようです。

もう1度 お腹を洗浄してもらい 抗生物質でも洗ったもらって縫合してもらいました。

でも さぁて これで安心ビックリマーク というわけにはいかないのです。。。

何かのアクシデントで 腸が体外に出てしまうと 目に見えない傷が付いたり ばい菌が入ったりして 腹膜炎を起こす可能性があるのです。

昨日 処置をしていただき 先生の指導で皮下注射のお薬をもらって朝・晩と接種して行くことになりましたが まだまだ要注意。

幸い 元気もあり 食欲もあるので少しずつ体力が付いて生き延びてくれることだけが望みです。

腹膜炎さえ起こさなければ あとは何の心配もなく 普通に成長できます。

大きくなれば 傷もわからなくなり生まれたときにこんなアクシデントにあったなど忘れてしまうことでしょう。

今 お母さんのオッパイにつけたら 力強く吸い付いていました。

彼らの生命力ってすごいですね。


こういう思いも寄らないアクシデント・・・・というのが お産には付き物ような気がします。

誰が お腹に穴が空いて生まれてくると想像するでしょうひよざえもん がーん


そういえば 昔 生まれたシェパードの仔犬は 生まれたときから片目が開いていましたっけ顔に縦線2

それで名前は ウィンク にしました。生まれての仔犬にウィンクされると ちょっとビビリますよショック


と まぁ こぉんな事が起こっておったのでございます・・・・。