首輪の話 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

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ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

今日は少し訓練士らしい話をしましょうかしら・・・・得意げ

訓練をするとき、私たちは『チェーンカラー』という金属の鎖でできた首輪を使うのが一般的です。

このカラーは犬に合図を伝えるための物ですが、使い方を間違えると ただ犬に苦しい思いをさせる道具になってしまいます。飼い主さんの中にはこれが訓練用の首輪だと聞いて 使い方も分からずにショップで買い求め使ってらっしゃる方がいますが、それはやめた方がいいと思います。正しい使い方をしないと先に書いたように犬を苦しめるだけですし、首の周りの毛が擦り切れてしまいます。

『チェーンカラー』を使う場合は、プロに使い方を聞いてからにしてください。この場合のプロとは訓練士のことです。ショップのお姉さんは決してプロではないのでご注意ください。

最近は『ハーフチョーク』と言うタイプの首輪もよく見かけます。これは、普段のお散歩にも適しているし 訓練用としても 少し性格の弱い子などにはいいと思います。

訓練するのだから、絶対に訓練用の首輪を使わなければいけないということはありません。

私が過去に訓練させていただいていた umeちゃん という子は、チェーンカラーもハーフチョークも使えませんでした。私と違う訓練士が初歩の訓練を入れた子でしたが、その時に いわゆる 引き締め首輪 に恐怖感を抱いたようでした。初めてumeちゃんを見せていただいた時に その事に気づき、「次の訓練の時には 普通のベルトの首輪を持ってきてください」とお願いしました。そして 次の訓練の日・・・普通の首輪を付けて動かしてみると、今までのumeちゃんとは別犬のように明るい表情を見せてくれました。あんなに 訓練が好きではない様子を見せていた彼女は 今 アジリティ競技を飼い主さんと楽しめるまでの犬に変身をしました。

たかが首輪・されど首輪・・・・・なのでありました。

ドッグショーの犬達の使う首輪も チェーンと布のロープでできた引き締めタイプの物があります。犬によっては引き締めにならない首輪とリードが一体になった物を使います。

私はシェルティの場合、布のロープタイプの物を使っています。デリケートな性格の子が多いので、金属のチェーンでダイレクトに首にショックがかからないようにするためです。

自分の犬の性格に合わせて 首輪も選んでみてください。