我が家の猫 初めての病院
お前は何歳なの?
どこから来たかわからないまま、猫についてまったく無知のまま日が過ぎていきました。なにしろ触った事すらなく
そぉーと手を伸ばしては引っ込める繰り返しで、猫がぐるりと首を回したりしたら「おおー、こわ」、ぞくっとする始末。
娘は猫についての本を買い読んでいた様子で、何歳かを知りたいし、健康診断したほうがいいと言うので、二人で
H動物病院へ連れて行くことにし、まだキャリーバッグもなく、仕方ないので娘の布袋に猫を入れて行きました。
何かされると感じるのかじっとしていない。呼ばれて入ってみると、そこは四角というのにぴたったりの狭く窓が開かない
ようになっている小さな診察室。真ん中に診察台が置かれていた。猫はさらにもがき、押さえているのが精一杯。
医者だと言うのに何か及び腰の先生。15,6歳かと思われるアシスタントの女子。こちらもぼぉーとしていて一言も喋らないし、手も出さない。なんだこりゃと言う感じをもってしまいました。
猫は絶叫しているというこの状況で、感じないのか感じられないのか、次々と検査を増やそうとする先生に、営業的だと思ってしまった。私だけ診察室を出され、待っている間、猫のシャーという鳴き声やフーという威嚇するような唸り、この先の前途多難を感じたのでした。
1歳半ぐらいで健康とのこと、避妊の手術はしてるかどうか判らない。猫エイズの検査もしたらどうかと。
とにかく診察は終わり、ぼったくりにあった気分で帰宅。
そう、ここへは二度と行くものかと固く心に誓いましたとも。
平成9年の初夏になっていました。
つづきはまた
我が家の猫 どこから来たの?
お前はどこから来たの?
階下の義父母には知られないよう、娘、息子、私と夫は気を付けていました。
なぜなら何かに付けて訓辞されるので、今回もご免だと思っていたからです。
しかし、寒さが厳しくなってくると、そうもいかないとだろうという事になり、
家猫として「とらこ」をデビューさせることになりました。
夫が「家族が一人増えました」とあっさり紹介。
義父は耳が遠くなっていて、名前を聞くので「とらこ」と言うと、
聞き違えて「どらえもん、どらえもん」と不思議に可愛がりました。
義母は「ひぇー」と言ったきりでした。
「今日もトラ猫が来ている」。
前々から誰彼となしに言っていたので名前が「とらこ」となってしまいました。
花ちゃん、玉ちゃんと呼んでも振り向くのできっと名前があったのでしょう。
もし飼い主が現れたら返そうと思いました。
当然の事ながら猫は汚れていて、白と茶色が灰色になっていました。
餌を与えるようになってみるみるうちに大きくなってお腹の下は、たぽんたぽんしていました。
既に子供を産んでいたのかも知れないし、これからも産む心配がでてきました。
隣家に回覧板を回しに行き、迷惑がかかるかも知れないので猫の話をしたところ、
近所に若い男性が住んでいたが引越して、猫を置き去りにしたらしいというのです。
しかも一匹だけでなく何匹かいて、猫たちは、日中はトイレの窓から自由に出入りしていたそうな。
あわわ!
平成9年の冬になっていました。
つづきはまた
何時に起きるー?
朝、何時に起きたかによってその日の散歩の時間が決まってくる。
家の場合、朝食はパンで、夫か私、どちらか早く起きたものが湯を沸かしコーヒーを淹れる。
カップや皿もジャムも牛乳もヨーグルトも食卓にすべて整えておく。
だからと言ってお互いに故意に遅く起きたりはしない。
用意ができたら一人で食事をしてしまう。
なぜこんな風になるかというと前夜の睡眠に問題があるのだ。
我が家の猫,とらこが同じ部屋で寝ていて、必ず起こす。
爪とぎの音、これで起きないと絨毯をがりがりやる。
これが困る。
いつもいつも窓際の同じ場所なので、そこだけ麻糸が出てきてしまう。
時間を見るとまだ午前2時過ぎだ。
窓を開けるにはまだ早い。
寝てしまうと、ベッドを振り返ってはちらちら見ながら、餌を食べ出す。
しかし、少ししか食べない。こんなことを何度か繰り返す。
4時まえになると牛乳や新聞配達の音がする。
雨戸を猫の体の幅だけ開け、ガラス窓も同様にする。
とらこは空を見上げては鼻をクンクンさせながら、ベランダへ出て行く。
出たり入ったりを繰り返す。
とうとう5時になってしまい、一層のこと起きてしまおうということになる。
猫はこれからの時間を一眠り。ニャロメ!
散歩はお互いの食事やもろもろ個人的な仕掛りが済んでから出掛ける。
出来れば8時には帰りたい。歩く時間は25分ぐらい。
通学路で小、中学生と行き会うが、誰として挨拶をするものはいない。
大人さえそうだ。向こうから人が来る。あの人は挨拶するのかしないのか、真っ先に思う。
努めてこちらから声かけするようにしているが、誰もが人との接触は避けたいのか、
家の前を掃き出していた人さえ、近づくと後ろ向きになる。
人との対話ができない若者が多いらしいと聞くけど本当は大人に問題があるのよと思いました。
散歩はリフレッシュするためなのに、ダメじゃないか。こんなこと思いながらで!
帰ってきて玄関前で深呼吸するNon*でした。
つづきはまた
やってみなけりゃ!チューリップ
庭と言っても猫の額ほどなのに。
クサクサ、雑草ときたらもうやたらと元気に生えてきて、
隣近所は花、花、花、のオンパレードというのになんてこった。
という理由で私が草むしりをすることに。
朝早くても、蚊が飛んでいるし、嫌だ。ぶつくさ言いながら草むしりしていると、
なにやら視線を感じるぞ。う~ん、たぶん隣のご主人がベランダで洗濯ものを
干しているのだろう。
これは寝巻き姿では庭に出られないぞ。
結論、ガーデニングはまったくの素人と告白。
でも、今年2月に芽だしチュウリップが売られていることを知って買い、
昼間寒かったのでなんと夜になって、仏間で新聞紙を広げ、夫に手伝ってもらいながら、
28球を鉢に植えましたよ。
6割のヒットでした。
花のラベルとは全然違う花が咲いて、はぁ~い?次は何が咲くの?
とあきれたり半分楽しみでしたね。
チューリップはとっくに咲き終わり、葉が萎れたので、掘り起こし乾かし中。
さて、次はなにをしたら美しい庭になるのだろうか。
つづきはまた
我が家の猫 猫をかうなんて!
猫をかうなんて!
昔実家では犬を飼っていて、家族が帰っていくと足音で判るらしく吠えません。
犬でさえ「へ~」と思うぐらいの関心しかありませんでしたので、
まさか猫を飼うとは思ってもみませんでした。
しかし、娘と息子は猫を飼う準備をしていた様子。
餌を買ったり、猫トイレまで。娘は猫がベランダから入ってきて、膝に乗って来るしと言うし、
息子はベッドに猫とくつろいでいるし、私は「ええ~!」と思うばかりで、
見かけると「しっし」と追い出していました。
毛が飛ぶし、猫のイメージは化け猫やら執念深くオドロオドロしたものにしか
想像できなかったのです。
そうこうしている内に、階下の義父母たちが、夕方雨戸を閉めようとしたら入って来て、
おじいさんのベッドで寝てしまったと言ったりするようになり、夏に姿を見せてから
冬になっていました。
厳寒の2月に朝窓を開けると花台にうずくまっている。
「死んでいるのかも?」 と一瞬、じっと目を凝らした。
花台は南の窓下から西の窓下にぐるりステンレスで造りつけられており、
いくら猫でも寒かろうと思わずにいられませんでした。
つづきはまた



