近畿の中学受験と高校受験の学力分布をモデル化してみたので、じゃあ中学受験率20%の東京をモデル化したらどうなるだろうか?と思い、計算してみました(計算したのはエクセルですが(笑))

近畿版


東京都心版




東京の中学受験は裾野が広がっているので、中学受験層の学年全体での偏差値の中央値を60、中学受験層の標準偏差を0.85で計算してみました。


学年全体モデル
偏差値50を中心とする標準偏差1.10の正規分布の集団

中学受験層モデル
偏差値60を中心とする標準偏差0.85の正規分布の集団、学年全体の20%がこの層に含まれる

高校受験層モデル
学年全体-中学受験層

学力分布概念図(東京)


あくまでも現象を理解する為のモデルですが、中学受験率20%だと、中学受験層による上位層の「切り取り方」が凄いな、と思います。


上のグラフより、学年全体の80%の生徒が通う公立中学校の上位層(学年全体の偏差値で65以上)は本来の半分未満の厚みになっている、と言うこともできます。なかなか世知辛いものです。


学力上位層は、独りでも突っ走って行けるタイプと、周りの生徒に影響されながら伸びるタイプに大別できると自分は思います。後者のタイプだと、競争相手の少ない環境では伸びる機会を逸失してしまうような気もします。