地位が人を育てる ~独立のススメ | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

(1)起業して20年の私が思う。

私は自分の事を社会不適合者だと思う。

子供のころからそうだが、人と一緒にいるという事はあまり好きではない。それは遊びでもスポーツでも同様。理由としては、まず真面目に取り組みたいと思う事。例えば練習でも一生懸命やりたいと思うから、周りのふざけている奴を見るとイライラしてしまう。強豪校に行けば厳しい練習環境で良いのかもしれないが、殴られながらスポーツをするのは絶対嫌だし。

それと協調性は無い。人に合わせるという事は出来ないことは無いが、正直苦痛だ。しかし年齢のせいか、最近は自分の知らないことを教えてくれるというか、嫌々ながら付いて行った先で良い思いをするというか、それも楽しいかもしれないと思うようになったが。

 

そんなこんなで周りと一緒に何かをするという事がとてつもなく苦痛であるという性格が出来上がってしまった。

勿論、自分に実力があるわけでは無いから、何かの目標を達成するには周りに助けてもらう事もある。しかし自分が頑張っているのに、周りがサボっているように見えるのは、「いつか助けてくれる」とは思いながらも信じることが出来ない。

 

そんな私が介護事業を起業して20年以上の年月が経つ。最初は訪問介護で、今はケアマネを一人でやっている。

起業したからにはそれなりに大きな会社にして、出来れば社員が家族を養える位にはしたかったというのが目標だったが、どうもそれは叶うことは無い。しかし自分一人なら何とかなっている。人の生き方なんてそんなもんだとも思う。

 

(2)周りが絶対に正しいか、という事

協調性のない私が言う事で、どの口が言う?と笑われるのを覚悟の上で言うが、福祉の仕事というのは意欲の濃淡が色濃く出る業種のように思う。

やはり福祉の道を志すという事は、それなりに人の役に立ちたいという意欲はあるだろう。ではどのように、という具体的な方法は人それぞれで、他人のやっていることを見ると、つい口出ししたくなるというのも良くある話。

「自分はこうしたい!相手にはこうなってもらいたい!」という熱は結構だが、時としてそれは暑苦しい、今で言えばウザい奴になって信頼関係も築けないという事もよくある。

 

それに福祉の職場というのは、昔話になるし私がいた職場だからかもしれないが、どうにも「人に仕事を押し付ける」事が大好きだ。それは職域を明確にしないマネジメント側の問題であることが多いが、そうしたあやふやな所では正義感が強ければ強いほど仕事をしつけられる。逆に言えば周りはついてこれないし、やる気も無いから人に押し付けるしかない。

 

そんな職場では私は使えない奴だったのだろうと思う。

こんな人間だから私の悪口はいくらでも言えるはずだ。

 

そんな私でも自分で起業した会社は何とかやっている。大きな会社にはできなかったし、今となってはするつもりもないが20年続く会社であるという事は、実績として評価してもらえるだろうと思う。

 

(3)我が道を行く、それだけ

独立起業するという事は、人によっては一つの目標になるのだろう。それと独立をすると、それに寄ってきておいしい所だけを持って行こうとする奴は必ず出て来る。

私の場合も、「自分はコンサルを出来る」という奴がいたが、開業してすぐはそんなものはいらない。会社の発展の為に粉骨砕身働いてくれる人材が欲しいのだ。

それに介護の仕事は有資格者を雇う必要があるものも多い。タダでさえ人材確保が難しい状況だから足元を見られることもある。「自分がいなければこの会社は潰れる」と思っている奴は絶対にいる。そういうどうしようもない奴を必要に応じて切れるように環境整備できるか、という事が必要になるのだ。

 

この記事では居宅介護支援事業所の独立の話のようだから、単純にその人が一人で出来る。スキルの問題とか、自分が変わらなければならない課題は仕事の中で見つければよい。今までだってできないじゃないか、という人もいるかもしれないが、独立した自分の会社と思えば聞く耳も持つはずだ。それに年齢というのは恐ろしいくらいに人を変える。今まで誰のいう事も聞かなかったのが、人に意見を求めるようになる。

 

独立企業というのは人としての成長にも一役買っているのだろう。「地位が人を育てる」というのは、あながち嘘ではない。