(1)
昔の話になるが、あるテレビ番組で女性アナウンサーが有名人のインタビューをした時に、「化粧が厚い、香水がきつい、そんな色のついたマニキュアつけた爪で米をとぐのか!」とさんざん言われていた。
私の感覚も同じである。過度なおしゃれ(?)は水商売ではそうだろうが、一般の社会ではなじまない。
最近では水商売もあこがれの職業になっているようだから何とも言えないが、やはり過度に着飾ったり、本人はおしゃれと思っていても他人が見たら眉を顰めるということはあるのだろうと思う。
(2)身だしなみ、あれこれ
身だしなみには「清潔・調和・機能的」という3要素があるという。他にも「上品・控え目」を入れて5要素と言われることもある。
サラリーマンがスーツ姿メインというのは、それだけお客さんに与える印象を考慮してのことだろう。髪型だってだらしなければ、それだけで良い印象にはならない。
キャビンアテンダントに至っては、香水の種類さえ指定されていることもあるという。
社会人になればそういう身だしなみの上に「挨拶・表情・言葉遣い・態度」という4つの要素が加わる。
仕事をするというのは、こういうことを踏まえて行うものである。
逆に着飾るというのはどういう仕事だろうか。
ある程度の年齢、立場になったらそういうことも必要なのだろう。介護の経営者には年配の女性も多い。そういう人とは会議などの集まりで会うことが多い。つまり人前に出るときの身だしなみをする人が多いと思う。
男性でも、普段はラフな格好をしていても、きちんとした場に行くときはピシッとした格好で行くだろう。
つまりTPOをわきまえた格好というのが大事であり当たり前なのだ。
(3)一番大事な視点は
こういうアンケートは本来なら利用者にするべきことだと思う。利用者に受けが良いとか、信頼されるための入り口としての身だしなみは何か、という議論出ないと意味がない。
ケアマネがピアスやマニキュアをすることをどうかとケアマネに問うても、容認の9割というのは基本的にはどうでも良いという回答だと思うのだ。
ちなみに介護の身だしなみ3要素は「安全性・動きやすさ・清潔感」だそうだ。
以前、「スポーツをする人は短髪、芸術家は長髪」というのが当たり前だった。スポーツをするには汗もかくし髪が邪魔になるから自然と短くするし、芸術家はそれこそ時間を惜しんで取り組めば、髪を切る余裕もなく長くなる、というものだ。
つまり格好というのは必要に応じて自然とそうなるものだと思う。別におしゃれを否定するつもりはないが、そういうことにばかり目が行くというのは、仕事への集中力はそんなものなのかと思ってしまう。
ついでに私の意見は、人についてはどうでも良いということである。それぞれの立場で利用者の信頼を得て、しっかり仕事をすればそれで良いという考えである。念のため。