頼りにしている有料老人ホーム紹介センター | ケアマネ時々卓球、時々その他

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(1)有料老人ホーム紹介センターは頼りにしている。

ケアマネをしていると「有料老人ホーム紹介センター」が頻繁に営業に訪れる。個人的にだが、そこで対応してくれる施設については100%お願いするようにしている。

 

おそらくイメージの中の有料老人ホームは入居金も施設も高級感にあふれ、という事になろうかと思うが、近年は安価な施設も随分と出てきた。以前、社員寮に使っていた建物を改築して老人ホームにしている所もあり、そういう所は悪く言えば殺風景だが、それを除けば特に問題なく過ごせるものだと思う。

 

では、なぜ100%紹介センターにお願いするかと言えば、利用者と施設の直接契約の状態で、こちらが紹介すると、こちらにも責任が及ぶ可能性があるからだ。勿論、施設側にすれば紹介センターを通す事は手数料を払わなければならないというデメリットはあるだろう。しかし利用者にすれば大きなお金が動くであろう大きな買い物になる。場合によっては財産を処分して一時金を捻出する場合もある。そういうものだから、その責任をケアマネが負うには重すぎる。だから紹介センターを使うのだ。

 

(2)悪徳な有料老人ホームもある。

有料老人ホームが全て終身いられるかと言えばそうとも限らない。更に入居金の扱いも注意が必要だ。場合によっては10年で償却という場合もあり、10年後にもう一度入金しなければならないという事もある。そういう事は契約書だったり約款に書いてあるのだろうけど、とても小さくて読み切れるものでは無い。しかし署名させれば、後で聞いていなかったという事にはならないので、痛い目を見るのは利用者の方なのだ。

 

有料老人ホームが、そんな悪い事をのみ考えているとは思いたくないが、起こりうるリスクは出来るだけ回避しなければならない。

 

そしてもう一つは、紹介センターへの支払いが生じることにより、有料老人ホームが責任ある仕事をしてくれると期待できるのだ。やはり利用者一人確保するために費用をそれだけ支払うのだ。そしてその評判が悪ければ、費用を払うと言っても紹介すらしてもらえない。

 

紹介センターでは施設の見学も同行してくれる。

紹介センター職員の目から見ても、前は良かったが今はダメな所というのも見えるようだ。紹介センターに登録したからと言って、適当な経営をしていたら、紹介する方だってムリという事になる。

 

(3)素人が下手に手を出すと大変。

そういう事情なので、私は100%紹介センターにお願いすることにしている。しかしそうでない人もいる。

例を挙げると、先日サービス付き高齢者住宅に入ることになった利用者がいた。この人は全てもおいて依存体質、かつ人のせいにする傾向があり、性格は短気。地域包括支援センターが介入してとあるサービス付き高齢者住宅に入ることになったのだが、契約書の記入すらままならない。本人は放っておけば誰かがやってくれると思っている。だから一向に勧めないのだが、そのサービス付き高齢者住宅から私に何度も電話が入る。結局は地域包括支援センターの職員が契約書を作成するが、引っ越し業者の手配は私が行った。そして入居してからも様々に問題を起こし、今も退去するしないで揉めている。

 

地域包括支援センターとしては良い仕事をしたと思っているだろうが、こんなことも起こるのだ。これを紹介センターにお願いしておけば、契約書の作成や入居までの手続きはやってくれるので、こちらとしても手間がかからない。

ケアマネのシャドーワークと言われるが、地域包括支援センターだって、こうやってケアマネにシャドーワークをやらせているのだ。

 

記事では、紹介手数料が高すぎる云々の話があるが、そう思うなら紹介センターを使わなければよい。自分たちの営業努力だけでやってみれば良い。

 

ハッキリ言って、厚労省が口を出す問題ではないと思うのだが。