売れるためには何でもする、が叶わなかった | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)あの保険業界でも

先日、保険屋の営業が来た時の話。

まあ、保険の営業だから契約して欲しいという気は満々だろう。そして契約させるために、以前は呼ばれれば女の子でも合コンに行って、グイグイ行くというのも当たり前の業界であった。ところが今は社内のコンプライアンスで、客との飲食や連絡先の交換は禁止されているという。勿論、代理店などはそんな事お構いなしだろうが、契約してナンボの保険や業界も変わったものだと思った。

 

以前は保険だったり金融商品の営業が毎日あり鬱陶しかったが、最近は鳴りを潜めている。それはこういうコンプライアンスのおかげとも言えるし、同時にハラスメントという言葉の影響もあるように思う。営業電話はたまにかかってくるが、「電話すればいいんだろう」的な雑な電話が増えてきたようにも思う。尤も、そういうブラック的な会社の電話なのかもしれないが。

 

(2)売れるためには何でもする

テレビ業界をはじめとする目立つ、花形の世界は私は全くの無縁であるが、性被害の報道を見るたびにさもありなんという思いはあった。タレントを使うプロデューサーは勿論、タレントもどんな手を使ってでも売れたい、手段を選ばないとなれば、あり得る話だ。もし、それで売れて自分が力を持てば、嫌な事をしてきた相手に仕返しをするという事もあり得るだろう。

 

だからそういう権力構造は、タレント個人のみならず、グループや事務所までを巻き込んでの闘争となる。タレント事務所の所属タレントを売り込みたい気持ちと、テレビ局の売れる番組を作りたいという利害の一致は、個人の人権を越えるというか、そういう欲望を含めた困難に耐えられるとか、クリアできる人間でないと務まらないという事だろう。

 

まず、この女の子の辛い思いをした、「被害にあった」という点ではかわいそうに思う。最近、色々と取り沙汰されている「芸能界の闇」の一つの暴露と言ったところなのだ。

 

しかし敢えて言わせてもらえば、この女の子も売れたかったんだろう。最初は自分が嫌な思いをしてでも売れたかった、「芸能界の闇」の部分を知っていたかどうかは置いておいても。理不尽に耐えれば日の目を見ると信じていたのだろうと思う。

 

という事を考えれば、そういうハラスメントに耐えて成功していれば、このような話題にはならなかったかもしれない。偏見かもしれないが、そう思ってしまう。

 

だから、本当にこの業界を正そうとか言うのであれば、相手を実名で訴えれば良い。それをしない所に「我が身可愛さ」を感じてしまう。それはしょうがない事とはいえ、自分はセーフティーゾーンにいて、他者を攻撃するという、非難を浴びている人と何ら変わりがないような気もしてしまうのだ。

 

(3)綺麗な所に魚は住めない

テレビ局はこういう魑魅魍魎な場だからこそ、今まで目立った業界であったし、そこを目指す人が多かった業界でもある。最近、ジャーナリストもフリーの人が増えたり、メディアもYOU TUBEでの動画が多くなったりで、既存のメディアから人が離れている。それは、そもそも番組がつまらないという事が一番の理由で、こうしたハラスメントという企業としての不祥事も加わり、さらに言えばクレームをテレビ局に言わないで、CMを出しているスポンサーに言うようになったという事も大きい。

 

これからは視聴者が自分で番組を選んで視聴するようになるのだろうと思う。

 

そしてメディア側も、清廉潔白な番組作りを心掛けるというか、そうした気概を持った人が作るものとなるのだろう。勿論、そこで有名になりたいというよくはあるだろうが。

 

しかし清濁併せ持つ業界というのは強い。

綺麗な所には魚は住めないという。

 

これからのメディアはどうなるのだろうか。