(1)右往左往している姿は滑稽だが
今回の選挙でテーマとなった「ケアマネの更新」問題。ハッキリ言えば他の業界の人は一切知らない。しかし我々業界の者からすると、やっと出たかという思いである。
介護保険スタート当初からケアマネは介護業界の花形であった。まず第一にデスクワーク。他の職種から営業され、頭を下げられる存在。複数の事業を行っている会社でもケアマネが入り口となり、その会社のサービスを使わせるから会社でも大きな顔をできる。しかも資格としては介護福祉士よりも上位資格と思われている。本当は全く関係なのだが、介護福祉士を5年実務経験した後に受ける資格だからそう思われるのだろう。しかも合格率も20%程で推移するそれなりに難関資格だから、介護職が目指す資格であり、目指す仕事であるというポジションにしたかったんだろうという事は簡単に予想がつく。
私も訪問介護を行っている時に、良いケアマネもいれば威張るだけで何もしないケアマネに会った事もある。いつかケアマネになって見返してやるという気持ちは無いとは言えない。しかし実際に仕事をしてみると、そういう恨みつらみではなく、どうやってチームをコントロールするかというマネージメント能力が問われる事に実感し、威張ってばかりもいられないというのが現状だと思う。
(2)Xでの投稿
以前にも載せたが、Xに簡潔にまとまった文章を再記しておく。
「お上は未だケアマネは人気職だという頭が抜けない。
現場を脱したい面々がその資格を取得すればデスクワークに転じられるとまぁ当初は確かに人気だった。
そこに付け込んで資格を更新制にして高額な研修費を設定。
主任ケアマネなんていう全く意味のない資格まで作り出し、なかなか資格取得に乗り出さないと今度は管理者の就任要件にしてジャブジャブ集金…。
都合のいい天下り先にして、散々甘い汁を吸い尽くしてきた。
ケアマネ協会もその恩恵に預かってきているから逆らえない。
介護に携わる人達を低学歴で底辺と見下し、搾取するだけして待遇改善を全く図らずに責任と仕事量だけ膨大にし、散々食い物にしてきた。
その上受験資格まで変更し、介護職上がりのケアマネは必要ないと受験市場から追い払った。
それが今の現状を生み出していることは明白。
8年もかけて誰がこんな悪待遇な仕事に就きたがるのか。
責任と膨大な仕事量、そして資格を維持するための高額な研修費に現場より安い給料…。
最早誰もその職に就きたがる人材はいなくなり、現場に立っているケアマネ達も遂に拳を振り上げた。
慌てて今右往左往しているようだが、既得権益を手放さずに事態の収拾を必死に図ろうとしてるせいで、もう支離滅裂ですね。
介護保険はケアマネジャーが軸なのに、そのケアマネを馬鹿にして見下してきたツケが回ってきただけです。
どんどん声を上げて突き上げましょう。」
(3)逆襲の機会に
ケアマネには変化する社会情勢の中でもっと勉強してもらって、と鼻息荒く語っていたやつのインタビューを聞いたことがある。ただでさえ忙しいケアマネにさらに負担をかけるのかという問いにもそれだけ必要だという答えをしていた。
しかし実際に受ける研修はくだらないことこの上ない。しかも最近はYOUTUBEでも介護の良い話はただで聞ける。ハッキリ言ってそれで十分だ。
そのくらい研修はバカバカしい。
重箱の隅をつつくようなことまで言われる。特にケアプランチェックなど、いう事が無いからか些細なことまで言われて心を折ってくる。
そりゃ辞めたくもなる。
こういっちゃ悪いけど、必要な介護サービスは利用者が知っている。ケアマネは情報提供しているに過ぎないのだ。
良く、誰のためのケアプランかと言われるが、勿論利用者の為であるが、長期目標や短期目標など、人によってはどうでも良い。介護サービスを利用して生活する事こそが大事であって、結果良かったか悪かったかという事だけなのである。
そのくらいゆったりと利用者と向き合うほうがお互い良いと思っている。
アセスメントでは細かい病歴やら年収やらを聞けとあるが、初対面の人間に年収など言えますか?という事。
ついでに年収を知ったからどうだという事。
今までの経験上、しっかりと勉強してきた人ほど利用者の気持ちから離れている。そうなると、何のための研修なのかという疑問にもなる。
今までの研修は本当に意味のないものが多かった。その声をもっと届けるべきではないだろうか。
