国は違えど | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)どこの国でも起こる高齢化問題

経済発展→核家族化→少子化→高齢化という流れは国が違っても起こるべき問題は同じ。「老いたら親の面倒は子が見るもの」という価値観も同じ。

日本と違うのは少子化が自然現象として起こったのではなく1979年から36年間国策として行った事。従って今の中国における高齢化問題は、この一人っ子の親という事だ。

 

中国では日本の社会保障の充実が羨ましいという。

中国では病院が24時間体制ではない。家族が手伝うか付き添いを雇うかという事である。

確かに他のYOU TUBEの番組で見たが、家族がお世話をしている光景であった。その時は分からなかったがこういう事情があったのだ。

 

(2)日本の介護保険

介護保険が始まる前は病院でも完全看護という事では無かった。中には家政婦紹介所から付き添いを雇う人もいたが、そういう人を雇わなくても入院は出来た。長期入院もあり、いわゆる社会的入院として社会問題となる。

しかし大きな病気をして寝たきり、今で言えば要介護状態になって家に帰ってこられても住環境の整備も追いつかない状態では生活は難しい。そこで特別養護老人ホームをはじめ施設はあるが、大気の期間はどうしても出てしまう。

そこで在宅サービス三本柱としてホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイを軸とした在宅サービスに移行するゴールドプランがあり、介護保険制度創設につながるのだ。

 

私たち介護従事者は、その待遇問題にスポットを上げがちだが、そもそも中国ではそういう仕組みすらない。そういう意味では日本の社会保障制度は羨ましいと思われるのだろう。

 

(3)社会問題としてとりあげるか

日本もそうだったが、中国でもこれが社会全体として問題を解決する意思が今後出て来るか、だろうと思う。

おそらく一部の富裕層は気にもしない。自分たちでお手伝いさんを雇えばよいだけだからだ。しかし一般人はそうもいかない。ただそれを社会全体の問題として、日本のように国民皆保険として国民の納得が得られるかは制度設計をどうするかによるだろう。

 

共産主義なのだから富裕層が多く負担すればよいじゃないかとも思うが、中国での共産主義はあくまで政治体制であって、経済では違う。

 

国は違えど高齢化問題は何処の国でも頭の痛い問題なのだという記事である。