(1)ケアマネのデータ
この記事のデータを見ると、家から家を走り回る在宅系ではない施設系や小規模多機能などは8%もケアマネが増えている。これは施設自体が増えているという事だろうから当然でもある。
それに引き換え在宅系は居宅介護支援が7.5%減、介護予防支援は1%減。
これはもともと介護予防支援を受けない所もあったので、あまり変わらないという所だろうと予想する。
(2)ケアマネ確保の意見
さて、近年のケアマネ事情というか、介護の人材というのは「質」を求めるのがセオリーになっている。しかしその質とやらは、色々と上位資格を作って、それを受講させるという、別に誰にとって得をすることもないものであると思っている。
例えばケアマネ事業所も令和9年4月からは管理者は「主任ケアマネ」という資格を取らなくてはいけなくなった。
ケアマネの数が減って、事業所も確保が大変だというのにハードルを上げるというのは我々にとっては矛盾しているように思うが、制度を作る人には関係ないらしい。
それで記事にある人材確保策の意見を載せる。
まあ、どれもこれもよく分からないものである。
特に「若年層・ミドル層に魅力ある仕事である事」をアピールして従業者数を増やすというが、そもそも介護の魅力なんてどうアピールするのだろうか。
(3)人が考える事なんて
先日、とある地方で高級有料老人ホームの広告を見た。
敷地内にゴルフ場があり、施設にはバーやプールがあるという、さしずめリゾートマンションの高齢者版という感じであるが、これも高齢者ではない人が、将来こんな施設に入りたいよねという思い込みで設計されたような感じである。
つまり実際の高齢者がどういう施設を求めているかという視点ではなく、関係ない人が掲げた理想論に過ぎないのである。
これと同じで、そもそも介護の仕事を目指す人は良いけど、そうじゃない人に他の業界と比較させるなんていう事は、いわゆる「他山の石」みたいなものだ。
そもそもこれを考えている人は対岸の火事くらいにしか思っていない。
相変わらず薄っぺらい論争である。