身寄りのいない利用者 ~喉の奥に刺さった魚の骨 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)今まさに直面しているケース。

(ケース紹介)

77歳男性。10年前から担当している。10年前に脳梗塞を発症。右麻痺。キーパーソンは兄(自営業)。

退院後、兄の経営している会社の社員寮に住む。(形としては居候)ところが昨年、兄がコロナで逝去。

(問題点)

キーパーソン(身元引受人)がいなくなった。

このまま社員寮にいられるか分からない

 

以上を元に地域包括に相談する。

 

(2)地域包括の対応

包括の職員が数度面接し、こちらに連絡。

サービス付き高齢者住宅への転居が決まり、引っ越しの支援を依頼される。(これをケアマネがする必要があるのかは疑問だが)

 

そして包括職員からは特に話は無いが、緊急連絡先は兄の娘、姪となる。

 

この姪、何回か会ったことがあるかこれが大問題。

何故かものすごい攻撃的。

担当者会議に出てもらったことがあるが、この利用者に対しても「あんたなんかの面倒見てる余裕はないからね!」と怒鳴りつける始末。

兄が亡くなって、緊急連絡先の話になった時、この利用者も姪とは会いたくない旨の発言もある。

 

兄も存命中に、「自分が生きている家は良いが、私が死んだらあいつ(姪)は面倒を見ないだろう」と言っていたほどだ。

特に兄が入院する際も、娘がいることは病院にも話さなかった。要は信頼具合はその程度という事だ。

 

(3)今後について考える

そのような経緯があったので、この姪をサービス付き高齢者住宅の緊急連絡先として包括職員が話をつけたのはいかがなものかとは思った。

 

しかし契約書に書いてある姪の住所、連絡先を見ると、住所は兄の会社、連絡先は会社の電話番号。

 

つまり緊急の時もつながらない事はあるよという事。

 

その上で記事にあるような問題点(郵便物の受け取り、各種手続きの支援、入院・通院時の付き添い、徘徊時の捜索、部屋の片づけ、ペットの世話、雪かき、入院・入所時の身元保証、財産管理、相続に関する手続きなど)はサービス付き高齢者住宅に入ったからそこでやればよい。

 

もし入院すればその支払い云々はケアマネの業務を離れるので病院に任せられる。

 

アテにはならないが、当面はこれで行けるのだろうと思う。

 

(4)喉の奥に刺さった魚の骨

嫌な人と付き合うというのは嫌なもの。さしずめ喉の奥に刺さった魚の骨のようなものだ。

特に自分の事を頼むという場面、頭を下げなければならないというのは嫌な事だろうと思う。

 

まあ、この利用者も変な所で絡んだり怒ったりはよくある不思議な人だから、まあこれはこれでしょうがない。

 

個人的には身元保証会社も検討したが、やはり評判はよろしくない。これもアテにならない可能性がある。

 

自分もそういう場面になったらどうするか考えるが、やはり信用している人に紹介してもらうのが一番良いだろうと思う。

 

自分自身としては喉の奥に骨が刺さった状態でいたくはない。