でしょうね | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)介護事業所倒産

最近、介護事業者の倒産のニュースが目に付く。前年同期比で44%増というペースでこのままいくと2022年の倒産件数最多である143件を大幅に上回る170件超が見込まれるという。

 

(2)倒産の内訳

この中でも訪問介護が55件(前年同期比25.0%増)、通所・短期入所が35件(同45.8%増)、有料老人ホームが11件(同175.0%増)と、いずれも同期間で過去最多を記録した。

 

倒産の増加要因では販売不振(売上不振)が82件(構成比71.9%)、赤字累積の「既往のシワ寄せ」が11件(同9.6%)

と業績悪化が8割超を占めた。

 

次いで、業績は新規参入や大手業者との競合に加え、人手不足や物価高の影響から回復が遅れている。特に、コロナ禍の影響が残る関連倒産が42件(前年同期34件)と大幅に増加しており、コロナ禍で疲弊した「息切れ」倒産も目立つ。今後、訪問介護事業者の報酬引き下げによる「あきらめ」倒産増も懸念されている。

 

倒産した114件の約9割(構成比87.7%)を個人企業他を含む資本金1,000万円未満が占める。また、従業員10人未満も8割(同80.7%)と、事業規模の大半は小・零細事業者が占めている。

 

(3)夢と制度の維持の狭間で

文中でも「息切れ倒産 諦め倒産」という言葉が躍る。

 

介護というのはさほど知識が無くても個人の思いで起業する人も多いと思う。特に介護の経験がある人や、定年後に人の為になる仕事をしたいとか、そういう気持ちの面から入る人もいる。

 

しかし現実は甘くない。

 

会社だから当然色んなことが起きる。

思っていたのと違う事も起きる。

良い事をしたい、社会貢献したいと意気込んでも、色んな所でトラブルや軋轢が起こる。

 

そんな時、思っていたのと違うと心が折れる場面はいくらでもある。

 

しかも儲からない。

 

何のために起業したのか分からなくなる。それが息切れ倒産、諦め倒産につながる。

 

せっかくの気持ちが台無しになる瞬間だ。

 

それはただ意気込みだけで起業した方が甘いのか、制度を維持するために事業所に犠牲や屁理屈を押し付ける連中が悪いのか。

 

頑張っている所も早くやめたいと思っているところは多いだろう。

 

そんなネガティブなこの国の介護に老後を委ねる高齢者はどんな気持ちなのかな。