(1)難しい人間関係で
人間関係というのは難しい。
人と人が支え合う関係でいられるか、もたれ合う関係になるのか。その他人というものが自分にとってメリットになるのかそうでないのか。一緒にいて心地よいのかそうでないのかとか、距離感を含めて様々に感じるものであろうと思う。
自分を中心に考えれば、他人の行動というのは良きにつけ悪きにつけ気になるというもの。更に自分の考えを中心に考えれば、同じ熱量で物事に当たらない他人をだらしなく思う。
サークルでも自分が連れてきた人が何かやらかしたら、「何であんなやつ連れて来るんだ」とその中で非難を浴びることになり、最悪、自分が築き上げてきた信用そのものを台無しにしてしまうかもしれない。
(2)心地よい関係、悪い関係
私が一番心地よく、楽にいられる環境というのは「適度な距離感を持つ大人の関係」にだと思う。
そういうのは心地よい。お互い、何かあっても結局は他人事だからだ。つまりお互いがある程度自立しているというか、人をアテにしない、言葉を悪くすれば眼中にない。
そう思うと、人間関係に望むのに、自分を持っているかというのがポイントになる。
逆に心地悪いのはとりあえず仕切る奴がいるところ。自分の考えを押し付けて来る、自分さえ良ければ良いというのがいる環境である。
そういうのは、どんなに人に迷惑をかけても悪いと思わないから不思議だ。そういう育ち方、生き方をしてきたんだろうが、そういうのと一緒にいると、自分までそういう人間と思われるのは不本意だ。
しかしそういう奴にとっては、その関係は心地いいんだろうと思う。自分をお殿様かお姫様のように扱ってくれるのだから。だからそういう扱いをしてくれないなら心地悪く、その場からいなくなるだろう。
(3)わがままと心穏やか
そういうことを考えると、心穏やかに生きるという事は起こる理由もないという人としての成熟が試されるのかもしれない。人が粗相をしても気にならない、面倒なことを吹っ掛けられても受け流せるという具合に。
柳のようなしなやかさで生きられる人は心穏やかなのだろう。
逆にわがままな人というのは、自分の思い通りにならない事でもこだわりを持つ。
人に対する期待だったり、自分に対する好意があればなお良いという事になろう。結局は寂しいだけかもしれない。
