(1)苦手な経済学
私は大学の頃、何が苦手といったら経済学は本当に苦手だった。おそらく理論的に、しっかり学べば面白く、世の中の事が理解できる一番の事なんだと思う。
政策でもやはりその話題は大きい。中でも「骨太との方針」は小泉政権以降、よく言われることである。
(2)「骨太の方針」とは
「経済財政運営と改革の基本方針」というのが正式名称である。
昔の予算案づくりは各省庁や業界を代表する自民党の「族議員」と呼ばれる国会議員たちの力が強かった。利害を調整する役割はもっぱら財務省(旧大蔵省)が担っており、歴代の首相は思い通りの政策ができないジレンマを抱えていた。このため首相官邸主導の予算編成を目指し、2001年1月に中央省庁再編の目玉として経済財政諮問会議が発足。「骨太の方針」を作り、予算案の全体像を決めるやり方に変えた。
経済成長を目指すのは当たり前で、ブームのものについては予算が付きやすいという傾向があるという。
それはそうだろう。
競合相手は世界であり、そこに勝たなければ日本はいつまでも貧乏である。現役世代の税金や保険料の負担率は50%に迫ろうとしている。そこを解決するには国際競争に勝たなければならない。
(3)骨太方針の中で介護は
ではそうした方針の中で介護はどのように見られているか文中から抜粋する。
「介護費の膨張を抑制して制度の持続可能性を高める狙いで」
「現役世代の保険料の上昇をできるだけ抑えることも重視」
「要介護1、2など相対的に状態の軽い高齢者への訪問介護と通所介護、とりわけホームヘルパーの生活援助を市町村の総合事業へ移管する」
「高齢者の自己負担の引き上げにも重ねて言及。2割負担の対象者の拡大」
「居宅介護支援の自己負担の導入などを検討していく」
見ての通り、予算削減、給付制限、自己負担増である。
国の予算をつけるつもりはない。
要するに介護は国の大事でもブームでもないという事だ。
中でも「高齢者向け住宅の入居者へ過剰に介護サービスを提供する事業者がいることを問題として提起」というのがある。
過剰なサービスって何だろう?
高齢者を支援するのにやり過ぎってあるのかな?
死にゆく高齢者が安心して余生を過ごせる、これだけやってくれるから安心だという事が問題だといいたいのかな。
介護については「骨細の方針」としか言いようがない。
高齢者も介護重視者も、国はそのようにしか見ていないという事を自覚すべきだと思う。それを選んだのは誰でもない、国民の総意だ。