(1)頭痛と目の霞み
とある日曜日、朝起きたら久しぶりに頭痛がした。もともと頭痛持ちなのですぐに薬を飲んで横になる。頭痛が起こった時のいつもの手順だ。それで用事があったので外出する。いつもは薬も1錠飲めば落ち着きそうな気がするのだが、その日は何となく落ち着きそうにないので予備を持っていく。
外に出るとなんか目がかすむ。
私は8年ほど前に白内障の手術を行っており、左目は人工レンズである。しかしその左目がかすむ。
やはり怖くなったので眼科へ。
すると眼圧が高いとの事。「緑内障の恐れ」とも言われる。
緑内障と頭痛は相関関係がある事もあり、1週間後に再診する事となる。
(2)目が見えなくなる恐怖
その日から数日、よく眠れている。
しかし目の霞みはいまだにある。字が見えないとかそういう不自由は無いが、やはり「失明」という恐怖に苛まれる。
両目に来ているわけではないから完全に失明するわけではない。しかし人間の体に二つあるもので一つを失うという事は、神様は一つ失っても大丈夫という事か、もう後が無いから気をつけなさいという事か、などと考えてしまう。
それに目というものは見えなくなったら本当に不便だ。
今の仕事は勿論できなくなる。
生活だってどこに何があるか分からない。
食事も口に運んでみて初めてそれが何かわかる。
そんな事を考えると考えるだけ胸が苦しくなる。
年を取れば五体満足というわけにはいかないのだろうけど、こういう恐怖とは戦いたくないなと思う。