(1)子に面倒を「見させる」
親という立場から介護を考えた時、やはり自分の子供に面倒をみてもらうというのは当たり前なんだろうと思う。面倒見てもらうというのは柔らかい表現で、面倒見させるという人もいて当たり前。それだけ子供を育ててきたという恩を与えたわけだから、それに子供が報いるのは当然という事だろう。
本来そうあるべきだと思う。
「ここまで育ててくれてありがとう」という感謝の思いで介護をしたい、そう思いたい。
それでもそう思えないものが沢山ある。
(2)親不孝とは
例えばきょうだい間の問題。
古くは親の介護というのは長男の嫁というのが当たり前と思われた時代があった。家を継ぐ、財産を継ぐという代りに介護をやるというものだ。
しかし、財産がある場合、他の兄弟も貰えるものなら貰いたい、出来れば多く貰いたいとばかりに介護に口だけは出してくるやつもいる。
それに自分は全く何もやらなかったくせに相続の権利だけは主張するという者もいる。
親が死んだ後に子が財産で争う事は、それこそ不幸な話だと思う。
(3)親からすれば希望通りではないだろうが
だから介護をしてもらうキーパーソンを誰かに決めて、その人が助かる方法でみんなが協力をするというやり方が正しいんだろうと思う。
介護なんて本当は誰もやりたくない。
出来れば施設に入れたいというのもある。
親としても家にいて色んな不自由だったり、肩身の狭い思いをするなら施設に入ったほうが良い。
これは大岡越前の「三方一両損」みたいな話だ。
誰も損したくないのは分かるが、こういう収め方で納得するしかない場面もあると思う。