(1)以前からいた外国人ヘルパー
以前我が社でも外国人のヘルパーを雇っていた。他社でも外国人(結婚したので日本国籍だとは思う)のヘルパーもいた。
我が社にいた人の仕事ぶりは悪くなかった。
利用者の評判も態度の悪い日本人が来るなら外国人のほうが良いという意見でもあった。
しかし東日本大震災を機に連絡が取れなくなってしまった。そのことについては特に言うことは無いが、やはり日本人を雇うのとは若干知恵を使わなくてはならない。
(2)EPAの中で
日本ではEPA(経済連携協定)の仕組みの中で外国人介護者(主に東南アジアから)の受け入れである。それが始まる前にドキュメントがあったので見たが、東南アジアの介護の学校から見て、日本はさほど魅力のある国ではないとの事だった。
というのも国によっては数年で永住権を取ることが出来るのに対し、日本では介護福祉士などの資格を取る必要がある。それに日本語の習得は難しい。何も介護の仕事は日本だけではない、というのが彼らの意見だった。
どんな国でも介護というのは難しい。中々自国民ではなり手がいない中、なり手になる人は引く手あまたである。それなりに条件も出してくる。対して日本では「介護の質」を盾に、仕事をくれてやるという姿勢では行きたくもないだろう。
誰だって望まれるところに行きたい。その部分でも日本は勘違いし、出遅れている。
(3)信用されない外国人
この記事で注目すべきはコメントである。
施設ならまだしも、在宅に外国人が入ると窃盗し放題じゃないかという意見。
やはり日本人から見て外国人は信用が無い。
訪問介護はほとんど人の目が届かない場面だから、よほど注意していても「あのヘルパーが盗んだ」というのは日常茶飯事だし、それが利用者の認知症や妄想、勘違いであっても傷つけられるのはヘルパーである。
そうした問題を棚上げにして、あるいは有耶無耶にしたままで労働者という観点だけから外国人を入れるというのはやはり厳しいであろう。
(4)現実を直視する。
確かに最近は外国人の犯罪も目にするようになった。
身体の弱った高齢者がターゲットになるのではないか、という心配も理解できる。ではあなたがやってくれるのかと言えば自分は介護の仕事は向かないなどと言ってやりはしないだろう。
やはり制度の在り方から見直す時期なのではないかと思う。
心に利用者の利益になるものは何か、真剣に考える時期なのだと思う。
それよりも私は来る人がきちんと自転車に乗って移動できるかという事から心配なのだが。