利用者の為であることは当たり前。でも・・・ | ケアマネ時々卓球、時々その他

ケアマネ時々卓球、時々その他

仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)当たり前の話なんだが

このテの話は答えありきの話なんだが、そうなっていないというケアマネへの悪口になっている。要するに顧客満足度という事になるだろうが、おそらく利用者目線で見た場合にそれが満たされるかといえばそうならない事も多いだろう。

 

介護保険で出来ることは、利用者のニーズにすべて答えられるものではない。

 

では誰がやるの?という事については答えもなく、結果ケアマネが押し付けられるケースも少なくないだろう。

 

ちなみにだが、私もゴミ屋敷のネズミ捕りの業者の手配をしたこともある。料金の問題やら大変だったが、誰もやれないのでしょうがない。それでもこうしたことが出来る出来ないで、信用度も変わってくるから面倒なことだ。

 

(2)利用者目線

まず利用者目線からすればどうだろう。

 

利用者は今までの生活の中で出来ることはやってきたという自負はある。同時に出来ない事も分かっているし、その出来ない事を家族が担ってきたという気持ちもある。

だから男性で、奥様が入院した時などは食事の支度一つできないという有様になり、「男はダメだな~」と言う人も少なからずいると思う。

 

そして、男女問わずだがケアマネを依頼するという事は要介護や要支援という、自分のレベルが「落ちた」事を見せつけられた時である。

 

そのショックを考えれば、自分で何とかしたいという気持ちはあろうが、誰かに頼るしかないという気持ちもある。あるいは何とかなると何もしないというパターンも。

 

あと、触れて欲しくない事も。

 

そうなると忌憚なく頼めるのは必然的に家族という事になるだろうが、今は家族も仕事をしている人もいから生活を邪魔するわけにもいかない。

 

そこで登場するのがケアマネである。

 

出来ればワンストップで全部頼めるに越したことは無い。

しかも先回りして「痒い所に手が届く」人であればなお良い。

 

更にアゴで使えるケアマネならさらに良い。

 

どうせタダなら最大限使ってやろうという人もいることを前提に考えるべきだと思っている。

 

(3)ケアマネの限界とか

ケアマネがプランを作る時「利用者本位」とか「自立支援」とかという前提から入る。そして介護保険で出来ること、出来ない事の区別をつけ支援体制に入る。

 

それでも叶わないことだってある。

 

実際のケースで、掃除に細かい人がいた。私が担当する前まで相当数のヘルパーを替えていたという。聞くと大掃除レベルの掃除を毎回望まれていたようだ。

しかしこれは介護保険の生活援助の範囲を超えることだってある。やり方次第と言えばその通りかもしれないが、「介護保険のヘルパーではできません。」と言われてしまうと利用者の方だってがっかりしてしまう。

 

そういうヘルパーを紹介しやがってと言われても、こちらとしてもどうしようもないが、そんな事でケアマネへの不満も募らせる人もいる。

 

(4)業務範囲がハッキリしない中で

ケアマネの業務、というより介護というのはおそらく生活全般にわたる。利用者だってタダで頼めるものならそれに越したことは無い。

そうした曖昧な業務範囲に答えを出さないままダラダラときているというのが実感である。

ただ、ケアマネとしても介護保険外の事、特に行政サービスで何が出来るかという事を知っておくことは重要である。

そうした周辺知識があると、仕事の視点も広くなるような気はしている。