(1)台湾?チャイニーズタイペイ?
随分前だがバレーボールで台湾のチームを「チャイニーズタイペイ」と紹介されていたのを見て、違和感があったのが初めての台湾だったと思う。
単純に「台湾」でいいじゃないか。それをなぜ違う呼び方をするのかが分からないかった。
次に老人ホームでは他開いていた時に、横浜中華街で日本語を教えていた人が入所してきた。その方は二・二八事件の時に台湾にいて、顔の洗い方ひとつで「お前は日本人か!」と迫害された経験を持つ人だった。
(2)習わない台湾の歴史
学校の歴史で台湾の事を習う事はほとんどない。
おそらく第二次世界大戦後、中国本土で国民党と共産党が争って、共産党に敗れた国民党が台湾に渡った、位な知識だろうと思う。
それ以外は余程興味があるか、台湾から誰か来て話を聞くと言う位だったと思う。
東日本大震災の時、一番最初に日本に駆けつけてくれたのは台湾だった。そして多くの義援金を送って頂いた。
日本は中国と国交を結んでいる関係上、台湾とは国交を樹立してい。そこで有志が台湾の新聞に「謝謝台湾」の広告を出して謝意を表した。
この頃位からだと思うが、YOUTUBEの普及もあり、台湾という国の歴史を知るようになった。
(3)国際政治学者が考えた「模範解答」というわりには
筆者は香港政策は失敗だったというが、失敗だろうとなんだろうと力づくで香港は中国のものになった。ウィグルやチベットだって力づくで押さえつけている。反抗するものがあれば力で抑える。それが世の常であることは言うまでもない。
しかし台湾人のアイデンティティという点での調査は「自分は台湾人だと思うもの、中国人だと思うもの、そして両方だと思うもの。1992年から2020年まで、中国人アイデンティティは25.5%から2.4%へと減少しており、台湾人アイデンティティは、17.6%から67.0%へと上昇している。両方と答えた人は、46.4%から27.5%へと減少している」(文中より)というように、台湾人としてのアイデンティティは確実に広がっている。
とはいえ、これが明確な模範解答にはならない。脅威に対抗できるかは台湾の外交力も試されている。
「台湾有事は日本有事」と故安倍首相は言ったが、その事をもっと理解する必要があるし、メディアも報じてもらいたいのだが。
