(1)認定を受けなくてもサービスは受けられることもある。
前回の改定だったか、要介護認定を受けなくても「基本チェックリスト」のチェック如何では介護サービスが受けられるようにはなっている。これは介護予防サービスを実施する時に行うもので、必要な事業プログラムとして「運動器の機能向上」「栄養改善」「口腔機能の向上」「閉じこもり予防」「物忘れ予防」「鬱予防」の6つの項目があり、それぞれに今必要なことがチェック察るようになっており、プラン作成の根拠にもなるというもの。これを介護認定を受けなくてもチェック項目があれば介護サービスを受けられるようにしたという事である。
これには介護認定に1か月以上時間がかかる事や、認定を受けても要支援になるのであれば同じこととして利用価値はあると思う。私は実際にそういう人を担当したことが無いから実数としてどのくらいいるのか分からないが、それなりの数がいてもおかしくはない。
これがある程度徹底すれば要介護認定にかかる委託費用もかからないで済む。その意味では積極的に取り入れている自治体があってもおかしくはない。
(2)介護予防は成功か?
それでこの記事だが、介護予防の取り組みが広がり、健康寿命の延伸が考えられると評価している。それはその通りと思う一方、コメントでだから何?というのがあったこともその通りと思う。
それに健康寿命が延びたからよかったねという感想が見られないのも興味深い。
何かビックリするくらい介護って期待されてないんだなというのと、統計取ったのだからどうするんだという中途半端な記事への不満。
(3)自分さえ良ければいいってもんじゃない
やはり年を取ったら、介護を受ける段階になったら、死が見えてきたらどのような心持で生きていくかという根本的な考え方が見えてこないのだろうと思う。
私は仕事柄人の死にそれなりに関わってきた。
「天寿を全うした」とか「大往生した」という人がいるが、その人の生き方や家族がどのようにしていたか後もめごとは無いかなど、その人の人となりだけでなく、死ぬことに際してやらなければならない事はやっておいたかどうかでもその人の生きざまは後々になっても残るものだと思う。
やはり死を受け入れる段階になった時に、この世に忘れ物をしてはいけない。後々まで禍根を残さないためにも。