(1)問われる答えのない「ケアマネの質」
ケアマネになるには様々なルートがあるから得意分野・不得意分野が出るのは当然だ。人によって関わり方の角度が違うし、自分の事は棚に上げて人の事をあれこれ言いたがるのも良くある話。
そこで自分の思い通りに進まないと「質が悪い」という言葉で片付けてしまう。
この「質が悪い」という言葉。ホントによく使う。
このブログでも何度も取り上げているが、「介護の質」という事の本質を明確に言っている人を見たことが無い。さらに言えば立場によってその求めることが違う。その立場立場で質の良さが変わるのであれば、そんないい加減なものは無い。
さらに言えば審議会をはじめ様々な行政資料でも何度となく出て来る。しかも答えを言わない。
(2)介護保険というのは誰のためにあるのか。
さてケアプラン作成にAIの技術が活用されるという話、個人的には賛成である。
というのもケアプランの内容、研修などではいじられることはあるが、利用者から文句を言われたことは一度もない。
という事は学術的には未熟だが、実務的には問題は無いという事だろうと思う。
ケアプランの作成や給付管理などの事務作業は出来るだけ時間を短縮したほうが良い。大事なのはそのプランに基づいたサービス提供で、利用者が生き生き出来ているか、という点であろう。
(3)揺れ動く気持ちに寄り添う
高齢者が出来るだけ「ぴん しゃん ころり」で逝きたいというのはその通りであるが、リハビリをはじめ努力したり、痛い思い辛い思いをしてまで自立という事を声高に言う人は少ないだろうと思う。
しかし死にたいと口にしながら薬を飲んでいる高齢者を見ていると、体が辛いのは耐えたくないが、この状態で生きている事は辛いんだろうなと思う。
私はケアマネとして高齢者のそういう揺れ動く気持ちに寄り添いたいと思う。それが私のケアマネとしての角度だろう。