(1)先輩後輩関係なく好かれる人、嫌われる人
数年前までは新人の人に向かって、社会人になったら上司や先輩、取引先などへの言い方をレクチャーする事の方が多かったと思う。それが逆に先輩が新人に向けてのレクチャーとは時代も変わったなと思う。
ただ先輩でも後輩でも「好かれる人、嫌われる人」というのは存在する。それは「先輩というだけで偉そうに振る舞う奴」「後輩なのに図々しい奴」という事なのだろうと思う。こういうのはいつの時代でも嫌われる。
(2)可愛い後輩だからこそ
先輩にしてみれば何でも「ハイ!」って言う後輩は可愛いもの。威張ってみたくもなる。
しかし後輩は思っている以上にしたたかである。こういう風にやればこの先輩はチョロい、この位に思っている。
新しい環境に入る時に自分は上手くやっていけるだろうかという不安は誰にでもあると思う。
仕事を任されて上手くやりたい、失敗したくないとも思う。
本来育ってほしい所は仕事で結果を残すことだが、先輩の扱いが上手くいったというのは後輩にとっては社会での成功体験の一つで「こうすればいいんだ」というものである。
だからそれをもって仕事が出来るとはならないので、その本質を指導してくれる先輩というのが本当は良い。それが小言であったり、多少キツイ言い方になろうとも。
(3)生意気な後輩でも良いが
今振り返ってみれば、沢山の先輩がいた。優しい人も厳しい人も、面倒見の良い人もそうでない人も。
でもやはり記憶に残っているというか、ありがたかったなと思う先輩は結果として自分の糧になっている人である。
ついでに言うと、自分のために利用しようとする先輩はたとえ世話になったとしても別に合わなくてもいいかなと思う人である。
私は多分、生意気な人間だったと思う。
やりたい事をやって、その尻拭いは上司がやればよいくらいに思っていたが、それは自分が起業してからその苦労は分かった気がする。
責任を取らずに好き勝手やれればそれが一番良いが、そうならない事、責任を取ることは大変なんだという事が分かるには経験が必要なんだ。
生意気な後輩でも良いが、地に足を衝いた仕事をしてもらいたい。