(1)結婚願望が無くなった時代
自分の周りにいる若い人と話しても、かつてのような結婚願望はほとんど聞かれない。自由が無くなる、人と一緒に生活することが考えられない、相手の親に気を遣う、子供が嫌いなど。
もし結婚してもお金は各々管理、生活費は折半、子供はいないいわゆるDINKSといった感じか。
逆に結婚したら専業主婦希望で、旦那は小遣い制で、それでも子供はいらないという、いわゆる穀潰しタイプもいまだに存在する。
(2)多様性という言葉を借りた「わがまま」
今の時代、言葉の使い方が上手になったのか、多様性というのか、今までは良くないよね、という事も市民権を得るようになった。例えばフリーターなんかは一昔前なら定職につかないフラフラした奴というイメージだが、今は色んな仕事を掛け持ちしながら生活費を稼いでいるという事になる。
また、「外国では・・・」という事で今までの日本のやり方が否定されることもある。
それと同様、結婚しない生き方、子供のいない生き方も非難されるべきではないという事になってきた。
これは子供を育てた経験がある人からすれば「わがまま」に見えるかもしれない。人それぞれの生き方と物わかりの良いことを言っても、本音はそこではない。
(3)今こそ「力技」を発揮する場面
どうしてそうなっちゃったんだろうと思っても、世の中の流れが合理主義的というか、自分さえ良ければ良いとか、人の為にというとそれを利用するやつがいるとかいう考え方の問題や、可処分所得の減少という経済的な問題とか、男女の雇用という社会的なものとか、複雑に絡み合っている今だからこその荒波なのだろうと思う。
おそらくこれは、子供を産んで育てたという事が幸せであるという事を声高に言わなければどうにもならないと思う。
また、それを国策として実行しなければならない。それは差別ではない。これから国を担うべき子供を育てる人と、そうでない人は差があって当たり前である。
その力技が発揮されない限りこの国に未来は無い。