寝たきりでも在宅生活は可能だが覚悟が必要 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)要介護になったら施設入所?

施設に入らなければ生活できないのか、と言われれば必ずしもそうではないというのが答えとなる。在宅のケアマネージャーは在宅生活をどのようにして維持できるかという事を提案するのが仕事であり、それこそ家で死にたいというのであればその希望を叶えるべくプランを提案するという事である。

 

(2)なぜ施設という選択肢がでるのか

要するに施設に入所するという事は、在宅で生活する上で支障がある人という事である。私は一つの基準として「家族の介護力」を考えている。

寝たきりで、看取りまで在宅で生活することは出来るが、それはあくまでも何かあった時に家族が少しでも協力してくれることである。

 

(3)独り暮らしでも親族の協力があれば在宅生活は可能

以前、末期がんの一人暮らしの男性を担当した時があった。その方は最後はベッドの上で亡くなっていたのだが、訪問診療も訪問看護も親族の把握をしていたので、対応できたケースである。

 

(4)在宅で過ごすには覚悟がいるかもしれない

しかし、在宅で生活するにはお互い覚悟がいる。寝たきりの状態で日中家に一人でいる、いわゆる日中独居の状態だと、ヘルパーが入れる時間も2時間おき。その間にトイレに行きたいとか、好きなものが飲みたいとか、誰も手を貸してくれない時間帯を我慢できるか、という事になる。また、何かの理由でベッドから落ちてしまい助けを呼べない時、次に誰かが訪問するまでそのままという事もある。

やはりそうした事を受け入れてもらえないと、在宅生活で看取るまでというのは難しい。というより、それが嫌なら入所が良いと思っている。