人材難による倒産に思う。 | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

 

(1)慢性的な人不足の業界にいると

介護の分野は慢性的な人不足である。

この業界にいると、景気が良くなったから介護の仕事をする人がいないとか、景気が悪くなるとこの業界の仕事をする人が増えるとかよく言われる。バブルがはじけて完全失業率が3%を超えた平成7年ごろ、介護、福祉業界はこれからの高齢化社会を見植えてものすごい人気職種であった。就職フェアも入場制限がかかる位の盛況ぶりだったというのは今から思えば夢のような話だ。

 

(2)就職難の時代の人気職種でも

我々世代でも大手企業や銀行などは当たり前だが人気職種だった。一般の学生であれば、まず就職希望の所だろう。ところが先日銀行の人と話をしていて、以前は「大学卒業しか採用しない」と言っていたのが、最近では高校卒でしかも年度中途採用も行っているという。また、いわゆる上場企業でも同じような状況の所もあるという。

 

(3)求職者のマインドも

介護の仕事は求職者一人に対して15社が取り合いになるという悲惨な状況、人気が無いのが当たり前になってきた。求人を出してもまず応募が無い。稀に面接まで約束しても、当日のすっぽかしも当たり前。他に決まったなら電話で言えよ、という事も言えず、採用担当者はぐっとこらえるしかない。

それにこれは介護業界だけでなく一般の会社もそうらしいが、明らかに社会人として不適格な人間もいる。

それでも人員基準を満たすために、入職した後に問題が起こることを覚悟して目をつぶって採用するという事もある。

 

(4)人不足による倒産

倒産件数における求人難は最も多い。つまり賃上げの進まない中小企業では今後も人不足が予想される見通しと予想される。

誰でも雇えばよいというものでもないが、とにもかくにも良い話にならないのは残念だなと思う。