(1)経済連携協定での介護人材確保
外国人ヘルパーの活用という事は随分前から言われていた。
わが国でも経済連携協定で、東南アジアの方に来てもらうという話であった。
しかし日本での介護はハードルが高い。
とある介護老人福祉施設の施設長が視察に行き、東南アジアの学生と懇談する場面があった。そこで出た話は人員の話。他の国は複数のスタッフで一人の高齢者を担当するのに、日本では時間にもよるが一人のスタッフで複数の高齢者を担当する。そして在留期間に制限があり、4年(だったかな?)のうちに介護福祉士を取らなければいけない。
(2)他の手段での外国人の活用
我が社でも10年以上前、東南アジアの人を雇ったことがある。それは外国人専用の人材紹介から紹介された人だった。
元々日本人と結婚し子供もいる人であった。
仕事ぶりは悪くないし、高齢者への接し方も丁寧だった。しかし東日本大震災以降、連絡が取れなくなってしまった。そう考えると入職する際の身分保証とか、そういう点も必要かもしれない。勿論、日本人だからすべて信用できるわけではないのだが。
(3)仕事をしてもらうからには
そもそも日本人が働きたがらない仕事を外国人を活用なんて言うこと自体虫の良い話だ。
他の国は無資格でも2年働けば永住資格が得られるという。給料も仕事内容も日本より優遇されている。言葉も新しく学ばなければならないものではない。
学生が言っていたことは「働ける場所は日本だけじゃない」という事。
「質の確保」というハードルを設けた日本は完全に取り残された。
今回も「解禁してやった」というように聞こえる。日本はもう憧れの国ではないという立ち位置を自覚すべきだと思う。