世代間闘争のあがき~老害を考える | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

(1)老害とはなにか

政治を始め、様々な場面で「老害」という言葉を目に耳にする。

以下のサイトに良くまとまっている。

老害とは老人が周囲に害を与える行動の事を言う。

従って若い人が思い通りにならない事を「老害だ」というのは的外れであることを最初に話しておく。

サイト内に「老害の特徴」が挙げられているので列挙。

①老害の特徴13個[心理・思考編]

1. 自分は正しいと思って疑わない 

2. 新たに学習する気がない

3. 頑固で融通が利かない 

4. プライドが高い

5. 理屈っぽく話が長い 

6. 話の的を得ない

7. 自分の能力を過信している 

8. 年功序列の価値観が染みついている 

9. 気が短い

10. 視野が狭い 

11. 客観的に自分を見られない

12. 図々しい 

13. 自分を楽しませるのが下手

 

②老害の特徴15個[態度・行動・マナー編]

1. 過去の栄光を自慢する 

2. 過去のやり方を押し通す

3. 過去の価値観を押し付ける 

4. 「今どきの若者は…」と年齢で差別する

5. 「年のせい」を言い訳に使う 

6. 愚痴や悪口が多い

7. 話が論理的ではない 

8. 店員に怒鳴る

9. 声が大きい 

10. 電車で座っている人に立つように言う

11. 駅員と揉める 

12. クレーム電話をかけ続ける

13. マナー違反が多い 

14. 失敗を認めず謝らない

15. 上から目線で物を言う

 

③老害の特徴7個[仕事・職場編]

1. パソコンで事務作業ができない

2. インターネットが使えない

3. やたら打ち合わせが好き 

4. 根性論も大好き

5. 「技を盗め」と適切な指導をしない

6. セクハラやパワハラの自覚がない

7. 残業は美徳だと思っている

 

(2)的外れにならないように

指摘は概ねこの通りなんだと思う。というよりこのように感じている若い人が多いという事だと思う。

ただ、レベルとしては他人に対して「こいつダメだな」と言っているに過ぎない、ただの悪口が多いように思う。

 

私は介護の会社を経営しており、以前社員が「現場は利用者がいないほうが楽で良い。それは当たり前だ」と言ったやつがいたので、「じゃあ、給料が上がらなくてもいいんだな?」と言ったら黙ってしまった。

上役に色々な提案や要望があるのは良い。しかしそれが組織のためになるという大局に立った意見なのかは考えたほうが良い。ただ「偉い人に意見してやった」という傲慢な考えや、自分が楽をしようという安易な考えは簡単に見透かされるものだ。それだけ人に意見し、組織を動かすのは難しい。

 

(3)結局は信頼

当たり前だがマナーが悪いとか、自分勝手な奴、自分の実力を棚に上げて態度の大きい奴というのは信用されない。むしろ嫌われる。それは年配者も若い人も同じだ。

 

「老害」という言葉には若い人の「偉そうに」という恨み節のようなものだ。確かに古い価値観というのは今は必要のないものもあるだろう。しかしそれをばっさり切り捨てるのは自分の都合の良さだけで考えていないか今一度確認すべきだ。

 

私は介護の仕事をしており、高齢者と接することも多いが、利用者という視点で見ると、このような人はさほど多くない。

殆どの利用者が話せば理解してくれる(認知症で忘れてしまう事も多いが)し、結局は信頼している相手なら言う事を聞いてくれる。

 

そう考えるとこれらの特徴は子供の反抗期と同じ。子供が大人と対峙して中々勝てずに苦しんでいるのと同じで、年配者が若い人が立ち向かってくるのを必死に食い止めようとする、老人になる前の「あがき」なのかもしれない。