訪問介護の事業者数は増えている | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

 

(1)訪問介護を立ち上げたころ

平成16年に私は訪問介護で起業した。前の会社を辞め、ヘルパー講習を受け、そのメンバーを中心に立ち上げた。

金なんて大して無い。出来る範囲でしか事業を行うことは出来なかった。当然、社員に払う給料は条件の良いものではない。勿論、条件を良くしたから良い人材が来るのかと言えばそうでもない。他の事業所もおおむね同じようだった。それで登録ヘルパーに頼らざるを得ない状況であった。

それなりに収益を上げることが出来るようになったが、制度改正で訪問時間の中途半端な減少やらサービス提供責任者の条件アップがあり、我が社のヘルパーも高齢化してきたので事業を撤退した。

 

(2)ケアマネの立場で訪問介護を見る

私がケアマネになってからは訪問介護を依頼する立場になる。以前の訪問介護は仕事に穴をあけるところも多かったと聞いたし、実際に穴をあけられることもあったが、概ね頼りになった。

そして外から訪問介護を見ていると、以前よりも人不足は深刻なものになっていた。

人不足は訪問介護だけでなく通所介護でも同様で、面接のドタキャンは当たり前。なにせ就職希望者1人に対して15事業所が取り合う状況。人材紹介からくる人はお祝い金目当てだから、数か月したらやめてしまう。

この状況でよく事業を成立させられるものだといつも思う。

 

(3)高齢化に伴うニーズの拡大

2024年の改正で訪問介護は減収となる。おそらく事業撤退、倒産の事業所が増えるだろうと予想されるが、この記事では訪問介護事業所の立ち上げが増えているという。

これは中小零細が事業を撤退するのを見越して大手が営業所を増やすか、全く業界を知らない人が勢いで立ち上げるか、はたまたサービス付き高齢者住宅が増えているのだろうか。

 

高齢化に伴うニーズの拡大というのはあるのだろう。

 

こうして見ると、サービス提供責任者の要件が厳しくなり、サービス時間も短くなり、人不足の中でも人員確保でき、というのは方針としては当たっていたのかもしれない。

 

いずれにしても世間の批判に対するカウンターになりそうだ。