正論を大上段に振りかざすだけでは何も始まらない | ケアマネ時々卓球、時々その他

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仕事は介護、プライベートでは卓球を中心に、その他もろもろ思いつくままに書いてみます。テキトーな独り言です。

 

 

(1)人の苦労は分からない

この記事を書いているのは令和6年2月5日(月)15:30。

東京都心は雪である。去年は東京では一度も雪が降らなかった。私は雪景色を見るのが好きなので、ちょっと嬉しいのである。

しかしこの雪の中、工事現場の人がずーっと立ちっぱなしでいる。暖かい部屋から見てる私は「大変だな」とぼんやり思うだけである。

おそらく一般の人から見れば、介護の業界がどんなに大変か報道されても同じように「大変だな」とぼんやり思うだけだろうと思う。

 

(2)介護従事者の苦労

ではどうすれば親身になって考えてくれるかといえば、当事者が必死に訴えるしかない。だから介護従事者自身が何が大変なのか声を上げないといけないのだ。

よく報道で見るのは「給料が安い」か「腰を壊す」である。それは間違いではないが、私は「本音と建前」だと思う時がある。

高齢者は元気でいたいと思う反面、もう頑張りたくないと思う。

家族も自分の親ならいいが、連れ合いの親だと本当は面倒など見たくない人もいる。

そんな揺れ動く気持ちの中で、感情の矛先が介護職員に向くことがある。それが大変だと思う時がある。

また介護従事者の中には高齢者や家族に嫌な思いをさせられた人も多いと思う。でもそれをあからさまに言うと「介護職員として質が悪い」とか「やり方が悪い」などと言われる。明らかに攻撃されているのに悪いのは介護職員の方にされる。

 

(3)介護従事者は聖人君主ではない

介護の仕事をしている人は聖人君主ではない。

サンドバッグでもない。

痛みも感じるし悲しい思いもする生身の人間である。

それでも雪の中、じっと立っている人を見るように他人事のように思われるんだろうと思うと残念である。