介護事業者の倒産や撤退が相次ぎ、今年は就職者よりも離職者が上回るという、まさにオワコンの様相を呈してきた介護業界。
政治家は声高に待ったなしだ!と叫び、賃金アップのためにプラス改定をするようだが、業界でそれを信じてウキウキするような人はいないと思う。
それでこの記事だが、改めて地元の事業所一覧を見た。
顔ぶれも随分変わった(小さな事業所は軒並み撤退した)だけでなく、大手の支店が増えた印象だ。だから事業者数はあからさまに減ったとは思わないが、国が目指している大規模化は加速していると思われる。
それでヘルパー業界だが、もともと「登録ヘルパー」という仕事がある時だけ働いてもらい、仕事が無い時は全くダメという事業所にとっては都合の良い働き手に頼ってきたツケがまさに回ってきたのだろうと思う。
それでも昔は一生懸命働けば仕事もいっぱい貰えるからという言葉も説得材料の一つだったが、もはや通用しないだろう。
介護業界に参入しようとする人は、純粋に人の世話をしたいという気持ちは大なり小なりあると思う。一部金儲けしようとする人もいるだろうが、思うように儲けられないので、やがて撤退した。
今は夢をもって参入してきた人も、疲れ果ててしまった。
こんな風に夢破れ、去っていくみじめさは言葉では言い表せない。この人たちが介護を受ける番になった時、どう思うだろうか。